ドイツ株価指数30(GER30・DAX30)投資の攻略法。海外FXでドイツ株式指数30(GER30・DAX30)をする方法・メリットデメリット・おすすめ業者

海外FXで株価指数CFDをするなら、取引してみたいのがドイツ株価指数30です。ドイツ株価指数30は、日経225やS&P500などと並ぶ重要な株価指数の1つ。海外FXではほとんどの業者が取り扱っています。

主要国の株価指数は基本的に年月とともに上昇する傾向にあり、比較的に低リスクで利益が狙えるため人気があります。興味がある投資家も多いでしょう。

株価指数CFDは実は海外FXの方が断然に有利な条件でトレードできるのでおすすめなのです。
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今回は、そもそも株価指数CFDとはどのような商品なのかを解説したうえで、海外FXのドイツ株価指数30の特徴やメリット・デメリット攻略法をご紹介していきます。ぜひ、株価指数CFD取引の参考にして下さい。

海外FXの株価指数CFDとは

CFDとはそもそもどのような金融商品なのでしょうか。最初にCFDの特徴を見ていきます。

CFDとは

CFDとは

英語のContract for Differenceを略したもので、日本語では「差金決済取引」と訳されている金融商品のことです。

「差金決済」とは、株式や株価指数、先物などの金融商品の売買価格を取引するもので、将来的な値上がりや値下がりによる価格差から利益を得る取引方法のことです。市場に実在する金融商品の現物を取引するわけではないのがCFDの特徴です。

売買価格を取引するのがCFD

貴金属や原油、日経225、TOPIX、NYダウなどの金融商品が実際の市場では取引されていますよね。

これをCFDでは、実在する商品ではなく各金融商品の取引価格を対象に売買していきます。FXも正確にはCFD商品の1つになるのです。

実際の金融商品を取引する感覚で取り組める

すべてのCFDは、実際に市場で取引されている株式や株価指数・先物商品などの価格がそのまま反映される仕組みになっています。取引する業者によって銘柄名は色々と異なりますが、基盤となっている売買価格は、実際に取引されている金融商品となります。

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CFD取引でも、FXと同じようにレバレッジをかけて「売り」か「買い」かでトレードすることが可能です。

ちなみに、OANDAのサイトではCFD商品について詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみて下さい。

株価指数CFDとは

株価指数CFDとは、実在する株価指数の売買価格が取引できる商品のことです。

株価指数とは

特定の株価・銘柄(複数の株価)の平均を数値で表したものです。各国の株式市場の動向を計る指標としても使われています。

  • 日経225(日経平均)
  • TOPIX(東証株価指数)
  • NYダウ株価指数
  • ナスダック株価指数
  • NYSE株価指数
  • S&P500株価指数
  • ユーロストック50株価指数
  • ドイツDAX指数
  • FTSE100指数

などがあります。

実際に市場で取引されている株価指数の売買価格を取引するのが株価指数CFDとなります。

ドイツ株価指数30とは

ドイツ株価指数30とは
ドイツ株価指数30とは、ドイツを代表する株式30銘柄で構成された株価指数のことです。GER30、DAX30とも呼ばれています。最近になって、新しい銘柄が加わり、40銘柄となったのでドイツ株式指数40と表記される場合もあります。

ドイツの最大規模のフランクフルト証券取引所に上場する銘柄の中から、トップ企業30銘柄を対象とするのがドイツ株価指数30です。GERとはGermanyの略、DAXはドイツ証券取引所のドイツ語「Deutsche Aktienindex」を略したものです。

EU経済の指標として、ヨーロッパ株価指数50フランス株価指数40とともに注目されている指標です。

ドイツ株価指数30の特徴

ドイツ株価指数30(40)を構成する株式銘柄には以下のように、日本でも有名なハイブランド企業が多いのが特徴です。

銘柄 企業名 業種
ADS Adidas/アディダス 小売・スポーツ用品
BAYN Bayer/バイエル 化学・製薬
BMW BMW/ビー・エム・ダブリュー 輸送機器・自動車
DAI Daimler/ダイムラー 輸送機器・自動車
DBK Deutsche Bank/ドイツ銀行 金融
PAH3 Porsche/ポルシェ 輸送機器・自動車
ENR Siemens Energy/シーメンス・エナジー エネルギー
ALV Allianz/アリアンツ 金融・保険
PUM Puma/プーマ 小売・スポーツ用品
VOW3 Volkswagen/フォルクスワーゲン 輸送機器・自動車

ドイツ株価指数30の銘柄はこちら

自動車のポルシェ、BMWやフォルクスワーゲンは車に詳しくなくても知っている人は多いですよね。ちなみにダイムラーはメルセデス・ベンツなどを有する自動車メーカーです。

「ドイツ = 自動車(高級車)」といっても過言ではなく、ドイツ経済は自動車や自動車部品の輸出に依存するところが大きいのです。構成銘柄を見ただけでも外車好きな投資家にはたまらない株価指数だといえます。

世界的に脱炭素が急がれている中、ドイツ自動車メーカ―のEV開発は市場でもかなり注目されています。

ドイツ株価指数30のトレード方法

ドイツ株価指数30は、取り扱いがある海外FX業者にてFXと同じようにMT4・MT5でトレードできます。CFDの取り扱いがある海外FX業者であればほとんどの業者で取引可能です。

※現在は、ポルシェやプーマが加わり銘柄40で構成されているため、ドイツ株価指数40(GER40、DAX40)で提供されている場合もあります。双方に違いはありません。

トレード条件は業者によって異なりますが、概ねで以下のとおりです。

  • 最大レバレッジ:50倍~200倍
  • スプレッド:1.0pips~2.0pips
  • 手数料:無料~1ドル前後
  • スワップポイント(現物):ロング(-0.40~ -1.00)、ショート(-0.80~ -1.50)
  • 現物/スポット、または先物/期限つき、と選択できる
  • 取引単位:単元も可能、0.01ロット(10契約)~が平均的
スワップポイントは現物のみです。業者によって、かなり大きな差があります。先物はスワップなしです。

ドイツ株価指数30のメリットを国内と比較

海外FXの方が株価指数CFDはメリットが多く、有利な条件でトレードできます。ドイツ株価指数50を取引するメリットは何なのか、国内CFDと比較しながら見ていきましょう。

海外FX ドイツ株価指数50のメリット

メリット1.取り扱う業者が多い

ドイツ価指数50は取り扱う海外FX業者が多いことがメリットの1つです。ヨーロッパ市場は、米国市場と同様に世界の金融市場を左右する重要な指標です。

CFDを取り扱う業者のほとんどがドイツ株価指数30を提供しています。幅広い選択肢から業者選びが可能となるため、条件・要望に合った口座が探しやすいのです。

ヨーロッパ株価指数50が取引できる海外FX業者

以上のように、実に多くの海外FX業者でヨーロッパ株価指数50が取引できます。

国内FX業者では?

国内FX業者では株価指数CFD自体を取り扱う業者が少ないのが特徴。取り扱いがあったとしても日経225やNYダウ、S&Pなど銘柄が限られてきます。ヨーロッパの商品は国内では限界があるのです。

メリット2.ハイレバレッジがかけれる

海外FXの方が株価指数CFDでおすすめなのは、ハイレバレッジで取引できることです。

ドイツ株価指数30の最大レバレッジは、海外FXなら低い場合でも50倍程度、平均して100倍~200倍程度がかけれます。

国内FX業者では?

国内FXではレバレッジ規制があるため、株価指数CFDの最大レバレッジは10倍とかなり低めです。

メリット3.ロスカットの条件がよい!

海外FXならロスカット基準は20%~30%が平均的で、しかもゼロカットシステムが採用されているので万が一の時でも負債を抱える心配がありません。ロスカットの条件がよいことが海外FXを選択する投資家も多いようです。

国内FX業者では?

国内FXではロスカット基準50~100%と高め。さらにゼロカットシステムがないので、万が一ロスカットが間に合わなかった時は負債を出す可能性があります。急激な為替変動にて過去には負債を抱えた投資家も結構いるのです。

メリット4.ボーナスで証拠金の底上げも可能!

そして、海外FXでは口座開設ボーナスや入金ボーナスがもらえることが大きなメリットです。ボーナスを提供している海外FX業者を選ぶことで、証拠金を増やすことが可能です。

100%入金ボーナスの場合だと、資金の2倍の証拠金で取引できます。

国内FX業者では?

国内FXでは、ボーナスという制度はないので自分が用意した資金分しか取引できません。

メリット5.スプレッドが狭い!

さらに注目したいのが株価指数CFDスプレッドです。海外FXの方がスプレッドは狭い設定となっています。ドイツ株価指数のスプレッドは、海外FXだと1.00~2.00あたりが平均的です。

国内FX業者では?

国内FXでは狭い場合でも2.0、外資系あたりでは3.0~5.0ぐらいの設定となります。

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単純に取り扱い業者の多さを考えただけでも、海外FXの方がドイツ株価指数CFDではかなり有利です。国内ではそもそも取り扱いが少ないため条件も悪く、あまりおすすめできません。

ドイツ株価指数30のデメリットを国内と比較

ドイツ株価指数30のデメリットを国内と比較

では、フランス株価指数40を海外FXで取引するデメリットは何なのでしょうか。国内FXと比較しながら見ていきます。

海外FX ドイツ株価指数30のデメリット

デメリット1.マイナススワップが主流となる

海外FXではマイナススワップが主流となるのでドイツ株価指数CFDのスポット/現物の取引は注意しなければなりません。CFDの先物であればスワップは発生しませんが、期限があるので確認が必要です。

ドイツ株価指数のCFDのスポット(現物)のスワップは、業者にもよって差ありマイナススワップがロングで-0.40~-1.00、ショートで-0.80~-1.50程度となります。

国内FX業者では?

国内FXの場合はロングではプラス、ショートでマイナスとなるのが一般的です。

デメリット2.手数料がかかる場合がある

海外FXの株価指数CFDでは業者によって、手数料が無料の場合と手数料がかかる場合があります。手数料がかかる場合は、1ロットあたりで往復1ドル程度が別途で課金されます。

国内FX業者では?

国内FXでは手数料は基本的に無料ですが、利用できる外資系の場合、最低入金額が高くなります。

デメリット3.取引条件の詳細が英語となる場合がある

海外FXの株価指数でもう1つデメリットとなるのが、業者によっては取引条件の詳細が一部または全部英語表記となる場合があることです。英語が苦手な方は、完全に日本語で確認できる業者を選ぶようにしましょう。

国内FX業者では?

当然、100%日本語なので安心できます。

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確かに海外FXで株価指数CFDをするデメリットもあるのですが、それでも、ドイツ株価指数CFDの取引に関しては海外FXの方がメリットが大きいです。

ドイツ株価指数30の攻略法

ドイツ株価指数30の攻略法

それでは、ドイツ株価指数30で勝つためのコツは?ここでは、ドイツ株価指数30の攻略法を解説していきます。

攻略法1.ドイツ株価指数30の上位銘柄を抑えておく!

ドイツ株価指数30の取り引きではトップ銘柄を抑えておくようにしましょう。上位にランクインする企業の動向を探ることで、ドイツ株価指数30の先行きを判断する材料になります。
ドイツ株価指数30のマーケットキャピタル上位銘柄(単位/B=10億)
  1. SAP → $160.11 B
  2. Volkswagen → $137.74 B
  3. Siemens → $160.11 B
  4. Dimler → $101.82 B
  5. Deutsche Telekom → $96.48 B
  6. Allianz → $96.44 B
  7. Merck KGaA → $92.38 B
  8. Siemens  → $77.71 B
  9. Deutsche Post → $74.44 B
  10. BASF → $67.60 B

上位銘柄ランキングは以下のサイトから確認できます。

上位銘柄とDAXのチャート

SAP
SAP
Volkswagen
Volkswagen
Siemens
Siemens

上図のチャートは、上位銘柄とDAXの5日チャートを比較したものです。ほぼ連動した動きを見せています。

上位株の動向をチェックするとともに、比重が大きい自動車株の動向もチェックするようにしましょう。

ドイツ株のチャートは、TradingviewBloombergReuterMarketWatch、Google検索などで見ることができます。

攻略法2.ドイツ・EUの経済指標をチェックする!

ドイツ株価指数30の動向は、ドイツ・EUの経済指標からもヒントを得ることができます。
とくに重要な指標は、
  • GDP成長率
  • 金融政策
  • 失業率
  • 製造業・サービスPMI指数
  • 貿易収支
  • コロナワクチン接種率

など・・・

ドイツのGDP成長率
ドイツの貿易収支
ドイツの貿易収支

GDP成長率や貿易収支の結果によって、ドイツ株価指数も上下する傾向にあります。EUの経済指標にも大きく左右されますので、ドイツ・EUとチェックするようにしましょう。

ドイツ・EUの経済指標はこちらから確認できます。

攻略法3.主要国の株価指数も見ておくこと!

ドイツ株価指数30の動向は、世界の主要株価指数の動きからもヒントを得ることができます。

チェックしておきたい主要国の株価指数は、

  • NYダウ、S&P、ナスダック(米国株価指数)
  • FTSE100(英国株価指数)
  • 日経225(日経平均株価指数)
  • ハンセン指数(香港株価指数)
  • CSI300指数(上海株価指数)
  • DAX(ドイツ株価指数)
  • EU50(ヨーロッパ株価指数)

など。

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米国の株価指数は、世界経済の指標ともなるので市場全体の動向を探るのに役に立ちます。また、ヨーロッパの株価指数は連動する傾向にあるので要チェックです。

ちなみにOANDAラボでは、世界の主要株価指数の比較チャートを見ることができます。ぜひ参考にしてみて下さい。

ドイツ株価指数おすすめの海外FX業者

ドイツ株価指数おすすめの海外FX業者

最後に、ドイツ株価指数30でおすすめの海外FX業者をご紹介しておきましょう。

完全信託保全の「AXIORY」

口座の種類ナノ口座/MT4/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.30
最小スプレッド
米ドル/円
0.10
平均スプレッド
米ドル/円
0.60
最大レバレッジ400倍(~10万ドル)
300倍(~20万ドル)
200倍(20万ドル~)
約定力約定率:99.97%
スリッページ平均:0.039pips
約定スピード:202.42m/sec
最低入金額2万円相当

  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:100倍
  • 最低入金額:2万円~
  • 取引手数料無料

ドイツ株価指数CFDを取引したいけれど、海外FXの利用に抵抗を感じる方もいますよね。安全性を重視するなら、完全信託保全を採用している「AXIORY」がおすすめです。AXIORYは、約定力の高さやスプレッドの狭さでも人気の海外FX業者です。

日本人投資家の利用も多いため、情報も入手しやすいので安心して使えます。株価指数CFDに加えて、株式CFDも充実。現物株式の取り扱いもあります。株式に興味がある方に満足できるでしょう。

ボーナスで始める「XM」

おすすめ口座

口座の種類ゼロ口座/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.50
最小スプレッド
米ドル/円
0.00
平均スプレッド
米ドル/円
0.10
最大レバレッジ500倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
約定力99.35%を1秒以内に約定
執行率100%
リクオート・注文拒否なし
最低入金額500円相当

  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:100倍
  • 口座開設・入金ボーナスあり
  • 取引手数料無料

海外FXやCFDの資金を極力抑えたい方におすすめなのが、口座開設ボーナスや入金ボーナスがある「XM」です。口座開設ボーナスは入金不要で3000円分の証拠金がもらえます。加えて100%入金ボーナスで証拠金を2倍に増やせます。少ない資金でもある程度まとまった取引が可能です。

XMは国内では人気ナンバーワンで、日本語サポートや初心者向けコンテンツが充実しているのが特徴です。取引条件などの詳細がわかりづらい海外FX業者が多い中、XMでは商品ごとに一覧ですべての詳細が確認できます。

ECN口座で取引したいなら「Tradeview」

ECN口座で取引したいなら「Tradeview」

Tradeview 公式サイト
[tradeview_sum_mini]

  • 手数料:1.25ドル
  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:10倍
  • 最狭スプレッドと高い約定力

株価指数をECN口座で取引するなら「Tradeview」がおすすめ。Tradeviewの株価指数取引は手数料がかかりますが、業界トップクラスのスプレッドと高い約定力にて取引できます。

ECN口座は、「ILC口座」「MT5口座」「cTrader口座」「Currenex口座」の4種類から選べます。ECN専用の取引きツール、cTraderとCurrenexが利用できる点に注目です。ECN口座の手数料は往復5ドルと格安レベルです。

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ちなみに以下では、ヨーロッパ株価指数50とフランス株価指数40について解説しています。重複する内容も若干ありますが、ぜひ合わせて参考にして下さい。

まとめ

まとめ

ドイツ株価指数30は、ポルシェやBMW、メルセデスベンツ、アディダスにプーマと何とも華やかな銘柄で構成されているのが最大の魅力です。外車好き、ブランド志向の投資家は、ドイツ株価指数のリサーチも楽しみながらできそうですよね。

とくに、ここ1、2年に関しては世界的な規模で脱炭素化が加速していて、ドイツの大御所自動車メーカーのEV開発には驚くべきものがあります。ヨーロッパは日本同様に燃料資源に乏しいため、EVの開発にもかなり力を入れています

ポルシェやベンツなど最新テクノロジーを駆使した洗練されたデザインとフォルム。芸術の歴史を持つドイツならではのプロダクトで、決して日本企業には創出できない美意識・理念を感じ取ることができます。今後の展開もかなり期待できるのではないでしょうか。
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ドイツ株価指数30の取引にあたって、まずは、早速ドイツのハイブランド企業(とくに自動車)のホームページを見てみることから始めてみましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

個人投資家、ライター、アナリスト。海外メディアを駆使した市場リサーチが強み。副業トレーダーを経て、フリーランスとして独立。 株式投資、FX、金プラチナ、債券、外貨預金、ETF・投資信託、不動産などの分散投資を得意とする。