ヨーロッパ株価指数50(EU50)投資の攻略法。海外FXでヨーロッパ株価指数50(EU50)をする方法・メリットデメリット・おすすめ業者

海外FXでは豊富なCFD商品があることもメリット。国内業者では取り扱っていない様々なCFD銘柄が高めのレバレッジで取引できます。海外FXでとくに取り扱いが多いのが株価指数CFDで、海外FX業者を利用する中、気になっている方も多いのではないでしょうか。

株価指数CFDで抑えておきたい銘柄の1つがヨーロッパ株価指数50です。EU50とも呼ばれているCFDで、日経225やダウ平均などと並んで金融市場では重要な指標とされています。

そもそもCFDとは?株価指数とは?と疑問に思う方もいることでしょう。

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今回は、株価指数CFDとはといった基礎的なことから、ヨーロッパ株価指数50の特徴や攻略法、メリットデメリットなどをわかりやすく解説していきます。ぜひ、参考にして下さい。

海外FXの株価指数CFDとは

まずは、CFDとはどのような金融商品なのかを最初に解説していきます。

CFDとは

CFDとは

英語のContract for Differenceを略したもので、日本語では差金決済取引と訳されている金融商品のことです。

差金決済とは、株式や株価指数、先物などの金融商品の売買価格を取引するもので、将来的な値上がりや値下がりによる価格差から利益を得る方法のことです。市場に実在する金融商品の現物を取引するわけではないのがCFDの特徴です。

CFD取引の特徴

例えば、壺を売買する例で通常の金融商品取引とCFD取引の違い・特徴を見ていきましょう。

実在する壺(金融商品)を取引する例
実在する壺(金融商品)を取引する例

山本さんは佐藤さんから100万円の壺を現金100万円を払って購入します。

市場で売買される金融商品は、現物の商品を売買して利益を得ていきます。
壺の価格(CFD)を取引する例
壺の価格(CFD)を取引する例

山本さんは佐藤さんに、100万円で壺を買って将来の時価で売り戻すことを約束します。

そして日数が経った後で、その時の時価が上がれば山本さんは儲かることになります。

壺の価格(CFD)を取引する例

壺が10万円値上がりした時点で、佐藤さんに壺の価格を売り戻した山本さんは10万円儲けたことになります。

実在する壺ではなく売買価格をやり取りするのがCFDです。

実際の金融商品と連動する仕組みになっている

日経225、TOPIX、NYダウなどの株価指数と呼ばれる金融商品が実際の市場では取引されています。

これをCFDでは、実在する商品ではなく、各金融商品の取引価格を対象に売買していきます。FXもCFD商品の1つです。

実在する商品がないCFDは各業者が提供するサービスとなり、一般的な証券取引とは区別されている取引方法となります。FX業者などの特定の業者にて取引可能な金融商品です。
実際の金融商品を取引する感覚で取り組める

すべてのCFDは、実際に市場で取引されている株式や株価指数・先物商品などの価格がそのまま反映される仕組みになっています。

取引する業者によって銘柄名は色々と異なりますが、基盤となっている売買価格は、実際に取引されている金融商品です。

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CFDの場合でもFXのように通常通りに「売り」か「買い」かで取引していくことができます。

OANDAのサイトにて、CFD商品について詳しく解説していますので合わせて参考にして下さい。

海外FXではCFDでも高めのレバレッジがかけれる

国内FX業者でも、CFDを取り扱う業者がいくつかありますが、商品数に乏しく最大レバレッジ5倍~20倍程度と低めですよね。

海外FXの場合は、業者にもよりますが豊富なCFDの銘柄数があり、50倍~100倍程度のレバレッジのCFDが多いことがメリットです。

株価指数CFDとは

株価指数CFDとは、実在する株価指数の売買価格が取引できる商品のことです。

株価指数とは

特定の株価・銘柄(複数の株価)の平均を数値で表したものです。各国の株式市場の動向を計る指標としても使われています。

  • 日経225(日経平均)
  • TOPIX(東証株価指数)
  • NYダウ株価指数
  • ナスダック株価指数
  • NYSE株価指数
  • S&P500株価指数
  • ユーロストック50株価指数
  • ドイツDAX指数
  • FTSE100指数

などがあります。

これらの株価指数の売買価格を取引するのが株価指数CFDとなります。

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代表的な株価指数は、ロイターの株価指数一覧からも確認できます。

海外FXのヨーロッパ株価指数50とは

海外FXのCFDで取引できるヨーロッパ株指数50とはユーロストックス50のことです。EU50とも呼ばれている欧州の主要株価指数です。Stoxx50と呼ばれることもあります。

ヨーロッパ株価指数50の特徴

ユーロストックス50は、金融マーケティングを行うStoxx社によって、銘柄の選出・算出が行われています。欧州(EU圏)を代表する株式50銘柄で構成されています。

対象となる国は、

ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、オーストリア、アイルランド、ベルギー、フィンランド、ルクセンブルグ、ポルトガルの11か国です。

代表的な株式の銘柄

銘柄 企業名 業種
ADS ADIDAS/アディダス 小売り・スポーツ用品 ドイツ
BMW BMW/ビーエムダブリュー 輸送用機器 ドイツ
DAI DAIMLER/ダイムラー 輸送用機器 ドイツ
VOW3 VOLKS WAGEN/フォルクスワーゲン 輸送用機器 ドイツ
BAYN BAYER/バイエル 化学 ドイツ
AIR AIRBUS GROUP/エアバスグループ 航空・宇宙産業 フランス
OR L’OREAL/ロレアル 化学・化粧品 フランス
MC LVMH /ルイ・ヴィトン 小売り フランス
ASML ASML HD/エーエスエムエルHD 精密機器 オランダ
IBE IMERDROLA/イベルドローラ 公共事業・電力 スペイン

など、日本人にも馴染みのあるハイブランドの企業が多いことがユーロストックの特徴です。

ユーロストックス50の銘柄をすべて見たい方はこちらから

ヨーロッパ株価指数50をトレードする方法

ヨーロッパ株価指数を取り扱う海外FX業者にて、MT4・MT5を使ってFXと同じようにトレードできます。

業者ごとにトレード条件は異なりますが、概ねで以下のような内容となります。

  • 最大レバレッジ:50倍~200倍
  • スプレッド:1.0pips~2.0pips
  • 手数料:無料~1ドル前後
  • スワップポイント(現物):ロング(-0.20~ -0.40)、ショート(-0.50 ~ -2.0)
  • 現物/スポットと先物/期限つきと選択できる
  • 取引単位:単元も可能、0.01ロット~が平均的
スワップポイントは、現物の場合のみマイナススワップが差し引かれます。先物はスワップなしです。
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トレード条件は利用する海外FX業者によって異なりますので、要望に合った業者を利用するようにしましょう。

ヨーロッパ株価指数50のメリットを国内と比較

ヨーロッパ株価指数50のメリットを国内と比較

海外FXでヨーロッパ株価指数50を取引するメリットは何なのか、国内CFDと比較しながら見ていきましょう。

海外FX ヨーロッパ株価指数50のメリット

メリット1.取り扱う業者が多い

ヨーロッパ株価指数50は取り扱う海外FX業者が多いことがメリットの1つです。ヨーロッパ市場は、米国市場と同様に世界の金融市場を左右する重要な指標と見なされています。

株価指数CFDを取り扱う業者のほとんどがヨーロッパ株価指数50を提供しています。幅広い選択肢から業者選びが可能となるため、条件・要望に合った口座にて取引することができます。

ヨーロッパ株価指数50が取引できる海外FX業者

以上のように、実に多くの海外FX業者でヨーロッパ株価指数50が取引できるのです。

※ヨーロッパ株価指数50は、CFD商品名がEU50、STOXX50などと業者によって異なるので注意して下さい。

国内FX業者では?

国内FX業者ではCFDでヨーロッパ株価指数50が取引できる業者は数えるほどしかありません。現物のユーロストックス50でさえ、取り扱う証券会社はごくわずかです。やはり海外の商品なので国内では限界があるのです。

メリット2.ハイレバレッジがかけれる

海外FXで株価指数CFDをするもう1つのメリットは、ハイレバレッジで取引できることです。

業者ごとに、最大レバレッジの設定が異なりますが低い場合でも50倍程度、平均して100倍~200倍程度のレバレッジがかけれます。

国内FX業者では?

国内FXではレバレッジ規制があるため、株価指数CFDの最大レバレッジは10倍とかなり低めです。

メリット3.ゼロカットだから安心!

そして、海外FXならゼロカットシステムが採用されているので、万が一の時にも残高がマイナスになることがありません。

ゼロカットシステムとは、急激な為替変動でロスカットが間に合わなかった場合でも、マイナス分を業者が補填してくれるシステムのことです。負債を抱える心配がないので安心なのです。

国内FX業者では?

国内FXではゼロカットシステムがないので、急激な為替変動にて過去には負債を抱えた投資家も結構いるのです。

メリット4.ロスカット基準が低い!

ロスカット基準が低い点でも海外FXの方が有利です。海外FXの株価指数CFDのロスカット基準は20%~30%が平均的です。

例えば、10万円の資金でポジションを持った場合には残高が400円に減るまではロスカットに合わないのです。ロスカットまでの余裕があるため、トレンドの反転が狙いやすくなります。

国内FX業者では?

国内FXの場合、ロスカット基準は50%~100%が平均的です。10万円の資金だと残高が5万円~10万円に達した時点でロスカットに合います。

メリット5.ボーナスで証拠金の底上げも可能!

さらに、ボーナスを提供している海外FX業者で株価指数CFDを取引すれば、証拠金を底上げすることが可能です。

100%入金ボーナスの場合、10万円の資金で証拠金は20万円に増えます。ロット数が増やせると同時にロスカットまでの猶予ができます。

国内FX業者では?

国内FXでは、ボーナスという制度は採用されていません。自分が用意した資金のみでの取引しかできないのです。

メリット6.スプレッドが狭い!

最後に、注目しておきたいのが株価指数CFDスプレッドです。海外FXの方がスプレッドは狭い設定となっています。ヨーロッパ株価指数50のスプレッドは、海外FXだと1.50~3.00あたりが平均的です。

国内FX業者では?

国内FXでは狭い場合でも2.0、外資系あたりでは3.0~5.0ぐらいの設定となります。

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以上見てきたように、ヨーロッパ株価指数50を海外FXでやるメリットはかなり多いのです。

ヨーロッパ株価指数50のデメリットを国内と比較

ヨーロッパ株価指数50のデメリットを国内と比較

では、次にヨーロッパ株価指数50を海外FXで取引するデメリットを国内FXと比較しながら見ていきましょう。

海外FX ヨーロッパ株価指数50のデメリット

デメリット1.マイナススワップがつく場合がある

海外FXの株価指数CFDの取引で注意しなければならないのが現物取引の場合のスワップポイントです。海外FXでは商品を問わず、マイナススワップが主流です。ヨーロッパ株価指数50のスワップポイントも現物の場合はマイナスとなります。

業者によって差がありますが、概ねロングだと-0.20~0.30、ショートで0.50~1.0以上のマイナススワップが差し引かれます。数日以上保有する場合には注意が必要です。(先物にはスワップはつきません。)

国内FX業者では?

国内FXの場合も、現物のみにスワップがつきます。平均してロングではプラス、ショートでマイナスとなります。

デメリット2.手数料がかかる場合がある

海外FXの株価指数CFDでは業者によって、手数料が無料の場合と手数料がかかる場合があります。手数料がかかる場合は、1ロットあたりで往復1ドル程度が別途で課金されます。

国内FX業者では?

国内FXでは手数料は基本的に無料です。

デメリット3.取引条件の詳細が英語となる場合がある

海外FXの株価指数でもう1つデメリットとなるのが、業者によっては取引条件の詳細が一部または全部英語表記となる場合があることです。英語が苦手な方は、完全に日本語で確認できる業者を選ぶようにしましょう。

国内FX業者では?

当然、100%日本語なので安心できます。

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というように業者によっては海外FXでヨーロッパ株価指数をやるデメリット・注意点もありますが、デメリットを考慮したとしても、全然海外の方がおすすめなのです。

ヨーロッパ株価指数50の攻略法

ヨーロッパ株価指数50の攻略法

では、次にヨーロッパ株価指数の攻略法をご紹介しておきましょう。

攻略法1.上位銘柄を抑えておく!

ヨーロッパ株価指数50の動向を探るために、上位にランクインする銘柄を抑えておきましょう。

上位銘柄と構成比率
  1. ASML HOLDINGS N.V. ⇒7.4%
  2. LVMH ⇒5.31%
  3. SAP SE  ⇒4.58%
  4. LINDE PLC ⇒4.18%
  5. SIEMENS AG ⇒3.76
  6. TOTALENERGIES SE ⇒3.68%
  7. SANOFI ⇒3.49%
  8. ALLIANZ SE ⇒3.05%
  9. L’OREAL ⇒2.81%
  10. SCHINEIDER ⇒2.72%
上位銘柄の株価情報や企業業績などが相場予想をするうえでの判断材料となります。

ヨーロッパ株価指数50の構成比率はこちらから確認できます。英語版ですが、数字を見るだけなので簡単に利用できます。

攻略法2.国別の構成比率を見ておく!

ヨーロッパ株価指数50の構成比率を国別で見ると、

  1. フランス 35.8%
  2. ドイツ 32.4%
  3. オランダ 17.7%

となります。

フランスの株式の比率が最も多く、次にドイツ。全体の約70%がフランスとドイツの2国で構成されています。そしてオランダと続きます。

ヨーロッパ株価指数50はフランス、ドイツ、オランダの経済情勢・ニュースに左右されやすいと見ることができますよね。

攻略法3.各国の主要株価指数をチェックする!

ヨーロッパ株価指数50を取引するうえで、抑えておきたい主要株価指数を見ておきましょう。

ヨーロッパの主要株価指数
ヨーロッパの主要株価指数
  • DAX(ドイツ株価指数)
  • FRA40/CAC40(フランス株価指数)
  • AEX(オランダ株価指数)
最も連動性が高くなるのがヨーロッパの主要株価指数です。とくにDAXとFRA40は要チェックです。
その他の株価指数
その他の株価指数
  • NYダウ、S&P、ナスダック(米国株価指数)
  • FTSE100(英国株価指数)
  • 日経225(日経平均株価指数)
  • ハンセン指数(香港株価指数)
  • CSI300指数(上海株価指数)

など・・・

米国株価指数は、金融市場全体のモードを計る上でも重要となる指標です。ヨーロッパと動きが異なることもありますが、米国が堅調であることからヨーロッパ株価指数もリスクオンモードで上昇につながることも多いです。

Brexitの関係から英国株価指数との相関性が高くなることもあります。その時のEUとの関係から日経や香港などアジアの株価指数の影響を受けることもあります。

攻略法4.EUの経済指標をチェックする!

そして忘れてはならないのがEUの経済指標を確認することです。中でも重要となるのが、GDP、金融政策、失業率、製造業PMI、消費者信頼指数などです。

とくに最近だと、コロナワクチン接種率やデルタの動向、Brexitの展開などもチェックしておきたいですね。

EUの経済指標のデータはこちらから

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おもに、株式市場の相場動向をチェックすることでヨーロッパ株価指数の動きを読むヒントを得ることができるでしょう。株式は通貨に比べるとファンダメンタルズの要素が大きくなるのが特徴です。

ちなみにOANDAラボでは、ヨーロッパ株価指数50に関連する様々な指標をひとまとめでチェックできます。ぜひ活用してみて下さい。

ヨーロッパ株価指数50でおすすめの海外FX業者

ヨーロッパ株価指数50でおすすめの海外FX業者を最後にご紹介しておきます。

初めてのCFDなら「XM」

おすすめ口座

口座の種類ゼロ口座/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.50
最小スプレッド
米ドル/円
0.00
平均スプレッド
米ドル/円
0.10
最大レバレッジ500倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
約定力99.35%を1秒以内に約定
執行率100%
リクオート・注文拒否なし
最低入金額500円相当

  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:100倍
  • 口座開設・入金ボーナスあり
  • 取引手数料無料

海外FXやCFDの初心者におすすめなのが、わかりやすくて使いやすい「XM」です。口座開設ボーナス・入金ボーナスがあるので、少ない資金でもリスクを抑えて始めることができます。

日本語サポートや初心者向けコンテンツが充実しているので安心です。

多彩なCFDが取引できる「HotForex」

口座の種類マイクロ口座/STP
取引手数料
(pips換算:片道)
0.00
最小スプレッド
米ドル/円
1.00
平均スプレッド
米ドル/円
1.70
最大レバレッジ1000倍
約定力
最低入金額500円相当

  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:50倍
  • 多彩なCFD商品、外国株式、債券も取引できる
  • 取引手数料:1ドル/Lot

HotForexは通貨ペアも含めて1200種類のCFD商品を取り扱っています。

手数料がかかり、最大レバレッジも低めですが、豊富な外国株式や債券など他社にはないサービスが魅力です。主要株価指数は1ロット=1単元となり0.1ロットから取引可能です。

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以下の記事では海外FXのCFDスプレッドについて解説しています。合わせて参考にして下さい。

まとめ

まとめ

ヨーロッパ株価指数50とは、EU圏の代表的な株式50銘柄を構成したインデックスのことです。BMWやL’OREALなど、日本でも有名なハイブランド企業が集結している点に注目です。

国内では、ヨーロッパ株価指数50を取り扱う業者は非常に少ないのですが、ほとんどの海外FX業者にてヨーロッパ株価指数50のCFDを取り扱っています。幅広い選択肢から業者が選べて、スプレッドも国内に比べると狭め。

しかも50倍~200倍程度のハイレバレッジがかけれますので、少ない資金でも株価指数に取り組むことが可能です。
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ヨーロッパ株価指数50は、世界の金融市場に大きな影響を与えている重要な指標の1つです。ぜひ、この機会にチャレンジしてみて下さい!

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ABOUTこの記事をかいた人

個人投資家、ライター、アナリスト。海外メディアを駆使した市場リサーチが強み。副業トレーダーを経て、フリーランスとして独立。 株式投資、FX、金プラチナ、債券、外貨預金、ETF・投資信託、不動産などの分散投資を得意とする。