海外FXではCFD取引ができることも大きなメリット。CFDはFXに比べるとスプレッドが広くなるのが一般的です。できるだけ狭いスプレッドで取引したいですよね。
CFDのスプレッドは利用する海外FX業者や口座の種類によって大きく異なります。また、どのCFD商品を取引したいのかによっても選ぶ海外FX業者が変わってきます。スプレッドが狭い海外FX業者、海外FX口座はどこがおすすめなのでしょうか。
海外FXのCFD取引とは?
ほとんどの海外FXでは、FXだけでなくCFD商品も取り扱っています。国内FXでは、ごく限られたFX業者でしかCFD取引ができないことに加えて、取り扱う商品数も少ないのが特徴です。
海外FXならCFD商品の数も多いため、CFD取引の幅が拡がります。海外FXを始めてみてから、CFD商品に興味を持つ投資家も多いのではないでしょうか。
CFDとは
CFDとは
売買差益を狙う取引といえば、ほとんどの金融商品がこれに該当しますが、CFDの大きな特徴は、対象となる商品がデリバティブ商品・商品先物、世界の株価指数など、現物で取引する商品とは異なることです。
さらに、預け入れた入金額を担保にレバッレジがかけれることがCFDの大きな特徴です。
CFD商品の種類
海外FXでも取り扱うCFD商品の数は業者によって差があります。まず、最も取り扱いが多い代表的なCFD商品を見ておきましょう。
貴金属(その他金属)
おそらく最も取り扱いが多いと思われるのが金です。次にシルバー、そしてプラチナやパラジウムなどを扱う業者もあります。
- 金
- シルバー
- プラチナ
- パラジウム
エネルギー
原油やガスなどのエネルギー商品を扱う海外FX業者も結構多いです。
- WTI(アメリカ原油、USオイル)
- ブレント(イギリス原油、UKオイル)
- 原油インデックス
- LNG(天然ガス)
コモデティ商品
代表的なコモデティ商品はコーヒー、ココア、砂糖などです。
- コーヒー
- ココア
- 砂糖
- 小麦
- 大豆
株価指数・外国株
主要株価指数や特定の米国株なども取引きできます。
- NYダウ株価指数
- S&P株価指数
- ナスダック株価指数
- FTSE株価指数
- 日経225株価指数
- 米国株銘柄
- 中国株銘柄
- 欧州株銘柄
仮想通貨
仮想通貨ではビットコイン、イーサリアムを扱う海外FX業者が多いです。
- ビットコイン
- イーサリアム
- ライトコイン
- リップル
CFD口座の開設方法
海外FXのCFD取引は基本的にFX口座を開設することで取引ができるようになります。まずは、利用したい海外FX業者の口座を開設します。
CFD口座の開設手順は以下の流れで行います。
- 取引したいCFD商品を扱う海外FX業者を調べる
- 利用したい口座で取引できるCFD商品をチェックする
- FX口座を開設する
- 取引ツールにCFD銘柄の登録をする
- CFD取引スタート!
海外CFDのスプレッド
国内FXに比べると、海外FXでは豊富なCFD商品が取引できます。海外FXを契機にCFD取引を始める投資家も少なくありません。この機会にCFD取引へと投資の幅を拡げてみるのもいいですよね。
そこで気になるのがスプレッドです。国内でもCFDのスプレッドは広めの設定になる場合が多いです。もともとFXでもスプレッドが広くなりがちな海外FXです。CFDのスプレッドは海外FXではどれくらいが平均的なのでしょうか。
CFDのスプレッドは
- 利用する海外FX業者
- 海外FX口座の種類
- CFD商品の種類
上記3つの要素から、大きな差が出てきます。
CFD商品ごとにスプレッドを比較
実際には、海外FX業者や口座の種類によって格差があります。概ねのところでも平均値がわかれば、気になる海外FX業者のスプレッドが広めなのか狭めなのか判断するのに役に立ちます。
CFD商品別のスプレッド比較
CFD商品 | 海外FX スプレッド平均 | 国内FX スプレッド平均 |
---|---|---|
金 | 2.0~4.0pips | 0.3~1.0pips |
シルバー | 2.5~3.5pips | 0.05~0.20pips |
USオイル | 0.03~0.06pips | 0.03~0.10pips |
UKオイル | 0.06~0.10pips | 0.06~0.10pips |
天然ガス | 0.1~0.3pips | 0.06~0.15pips |
コーヒー | 0.7~1.7pips | 5.0~10.0pips |
ココア | 1.0~2.0pips | 10.0~20.0pips |
NYダウ株価指数 | 0.2~0.4pips | 2.0~6.0pips |
S&P株価指数 | 0.5~0.7pips | 3.0~7.0pips |
日経225株価指数 | 0.7~1.0pips | 2.0~5.0pips |
ビットコイン | 20~35pips | 200円~500円 |
イーサリアム | 200~300pips | 20円~140円 |
海外CFDのスプレッドの特徴は、国内でも取り扱いが多い銘柄や取引量が多い銘柄は国内スプレッドとはあまり変わらないことです。
ただし、海外FX口座でも手数料無料のSTP口座はスプレッドが広くなります。スプレッドを重視するならば手数料有料のECN口座を使った方が効率よく稼げるでしょう。
コーヒーやココアなど、国内では取り扱いが少ない銘柄は、海外FXの方が圧倒的にスプレッドは狭くなります。
海外FXの場合は基本的に変動スプレッドです。時期や時間帯によってはかなりスプレッドが拡がることもあるので注意しましょう。
CFDは手数料が無料のものも多いですが、株価紙数や株式など手数料がかかる銘柄もあり、銘柄ごとに最大レバレッジも異なりますので確認するようにして下さい。
CFDスプレッドでおすすめの海外FX業者
どんな銘柄を取引したいのかある程度決めておけば、自分に合った海外FX口座が選びやすいと思います。
AXIORY
CFDの種類:貴金属、エネルギー、株価指数
CFD銘柄数:19種類
AXIORYのおすすめポイント
CFDスプレッドで選ぶならAXIORYも見逃せない海外FX業者です。AXIORYは運営実績も10年以上と長く、信託保全を採用する数少ない海外FXの1つです。安全性の高さとスプレッドの狭さに定評があります。
CFD銘柄数は少ないものの、パラジウムやプラチナ、天然ガス、DAXにハンセン指数など要所を抑えてある点が魅力です。取引できる数にはこだわらないながらも、ちょっとマイナーな銘柄にも興味がある投資家におすすめです。
AXIORY CFDスプレッド
CFD商品 | Zeroスタンダード口座 | Zeroブレード口座 |
---|---|---|
金 | 3.3pips | 1.2pips |
シルバー | 3.0pips | 1.1pips |
USオイル | 0.4pips | 0.4pips |
UKオイル | 0.4pips | 0.4pips |
天然ガス | 1.0pips | 1.0pips |
コーヒー | − | − |
ココア | − | − |
NYダウ株価指数 | 3.0pips | 2.0pips |
S&P株価指数 | 0.8pips | 0.7pips |
日経225株価指数 | 15.0pips | 13.0pips |
ビットコイン | − | − |
イーサリアム | − | − |
HotForex
CFDの種類:貴金属、エネルギー、コモデティ、株価指数、株式、仮想通貨、債券
CFD銘柄数:120種類
HotForexのおすすめポイント
HotForexは取り扱い商品の多さやバラエティに富んだ口座・サービスで人気を集めています。日本向けのFXサービスは法人登録のみとなりますが、会社の規模も大きく運営実績も長いため信頼できる海外FXです。
FX自体のスプレッドは広めで、スキャルピングやデイトレードにはあまりおすすめではないのですが、CFDのスプレッドは銘柄によっては他社よりもかなり狭い設定になっています。約定力にやや問題があるため、スリッページを多少考慮して時間に余裕を持った取引がおすすめです。
HotForex CFDスプレッド
CFD商品 | スプレッド平均 |
---|---|
金 | 0.20pips |
シルバー | 0.03pips |
USオイル | 0.09pips |
UKオイル | 0.06pips |
天然ガス | 0.09pips |
コーヒー | 0.98pips |
ココア | 9.0pips |
NYダウ株価指数 | 3.4pips |
S&P株価指数 | 0.41pips |
日経225株価指数 | 9.3pips |
ビットコイン | 26pips |
イーサリアム | 3.7pips |
貴金属やエネルギー系のCFDスプレッドが狭めなのがHotForexの特徴です。株価紙数や仮想通貨は平均的なスプレッドでも、取り扱う銘柄数が非常に多いことが魅力となっています。
幅広く取引していきたい投資家におすすめです。
XM Trading
CFDの種類:貴金属、エネルギー、コモデティ、株価指数
CFD銘柄数:47種類
XMのおすすめポイント
XMは国内では最も知名度が高いFX会社で、サイトやサービスもシンプルでわかりやすく初心者でも安心して使えることが大きなメリットです。取り扱うCFDの数も比較的多めで、コモデティや株価指数の種類も揃っているのが魅力です。
スプレッドは銘柄によってかなりばらつきがあるのが特徴で、STP口座はスプレッドが拡がりやすい傾向にあり約定力も若干気になる点がデメリットです。ECN口座の方が狭いスプレッドで安定して稼げるでしょう。
XM CFDスプレッド
CFD商品 | 最低スプレッド |
---|---|
金 | 0.20pips |
シルバー | 0.03pips |
USオイル | 0.04pips |
UKオイル | 0.05pips |
天然ガス | 0.04pips |
コーヒー | 0.008pips |
ココア | 15.0pips |
NYダウ株価指数 | 5.0pips |
S&P株価指数 | 1.2pips |
日経225株価指数 | 24.0pips |
ビットコイン | − |
イーサリアム | − |
Tradeview
CFDの種類:貴金属、エネルギー、コモデティ、株価指数、株式
CFD銘柄数:58種類(株式以外)
Tradeviewのおすすめポイント
Tradeviewは通貨ペアやCFDの銘柄数が多いだけでなく、世界24か国の株式市場にもアクセス可能なことが大きな魅力になっています。10年以上の運営実績をもち、信託保全も採用。信頼性が高い海外FX会社です。
Tradeviewはスプレッドの狭さでは1、2位を争うレベルです。一部の投資家から定評がある海外FXですが、日本での知名度はそう高くないのが特徴です。日本語サービスが不十分なことや、口座の種類、サービスの仕組みが若干複雑であるため中級者以上におすすめできる海外FXだといえます。
Tradeview CFDスプレッド
CFD商品 | スプレッド |
---|---|
金 | 0.16pips |
シルバー | 0.13pips |
USオイル | 0.30pips |
UKオイル | 0.30pips |
天然ガス | 0.07pips |
コーヒー | − |
ココア | − |
NYダウ株価指数 | 2.80pips |
S&P株価指数 | 1.00pips |
日経225株価指数 | 2.08pips |
ビットコイン | 0.35pips |
イーサリアム | 0.22pips |
TradeviewのCFDはコーヒーやココアなど商品系のコモデティの取り扱いがありません。全体的にスプレッドは狭い設定になっていて、とくに仮想通貨は取り扱う種類も多く最狭スプレッドで取引できることが魅力です。
TradeviewのECN口座は手数料が片道2.5ドルと格安ですが、最低入金額が10万円以上とハードルが高め。最初は1万円から取引できるSTP口座で試してみるのがおすすめです。
LAND-FX
CFDの種類:エネルギー、貴金属、株価指数
CFD銘柄数:20種類
LAND-FXのおすすめポイント
LAND-FXはスプレッドの狭さで評判がいい海外FX業者です。本社はロンドン、日本向けサービスのライセンスはオフショア系ですが、本社では信頼性が高い英国の金融ライセンスを取得しています。
STP口座でもスプレッドは業界トップクラスです。とくにECN口座の最小スプレッドは0.0pips、高速約定スピードにてコストを最小限に抑えることが可能です。CFDの銘柄数は少なめですが、銘柄を絞った取引であれば全く問題ないでしょう。
LAND-FX CFDスプレッド
CFD商品 | スプレッド |
---|---|
金 | 2.0~3.5pips |
シルバー | 3.4~4.5pips |
USオイル | 0.90pips |
UKオイル | 1.0pips |
天然ガス | 1.5pips |
コーヒー | − |
ココア | − |
NYダウ株価指数 | 1.5pips |
S&P株価指数 | 1.5pips |
日経225株価指数 | 1.5pips |
ビットコイン | - |
イーサリアム | - |
貴金属のスプレッドはやや広め、株価指数が他社に比べて狭いのでおすすめです。銘柄を問わずすべての株価指数がスプレッド1.5の設定となっています。
手数料は往復8ドルと高めでも、ECN口座では東京のサーバーが使えますので、より狭いスプレッドと高度な約定力が期待できます。
まとめ
今回は海外FXのCFDの特徴やスプレッドの平均、狭いスプレッドでおすすめの海外FX業者をご紹介いたしました。
海外FX業者によって、狭めになるCFD商品に違いがあります。商品数や銘柄にこだわらない方はTaitanFXやAXIORYがおすすめです。幅広い商品を狭めのスプレッドで取引したい方はHotForex。
ある程度の商品数にこだわるけれども、初心者でも安心して使える口座を利用したい方はXMが最適です。そして、株式も含めた幅広い商品をまとまった資金で取引していきたい方はTradeviewがよいでしょう。