海外FX業者のスワップポイントの実態は?国内FX業者と比較

海外FXのスワップポイントはどうなのか、国内FXとは異なるのか、スワップトレードは可能なのか疑問に思う方は多いでしょう。

国内FXの場合は、低金利通貨である円がらみの通貨ペアだとスワップポイントだけでも結構稼げたりするのが特徴です。スワップ狙いで中長期で保有する投資家も少なくないようです。

海外FXのスワップポイントは結論からいうと、利用する業者や通貨ペアによってはスワップトレードも可能ですが、国内FXよりはかなり不利な設定となっています。スワップポイントを狙ったトレードは海外FXではあまりポピュラーではありません。

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なぜ不利な設定になっているかというと、海外FXではハイレバレッジの取引となるため取引量も大きくなりがちで、スワップポイントだけでもかなりの金額になるからなどいくつか理由があるようです。

回は海外FXのスワップポイントの実態を国内FXと比較しながら詳しく解説していきます。ぜひ参考にして下さい。

海外FXでスワップトレードはできる?

海外FXでスワップトレードはできる?

海外FXでも、スワップが高めの海外FX業者・通貨ペアを選ぶならスワップトレードはできます。

国内FXでもスワップポイントは業者ごとに異なるように、海外FXでも業者によって様々です。ただ、全体的にマイナススワップが多いため、スワップトレードができるケースはごく限られてきます。

ここで、そもそもスワップポイントとは何なのか疑問に思う方もいるでしょう。まずはスワップの概要を簡単にお伝えしておきます。

スワップポイントとは

スワップポイントとは

2国間の通貨の金利差のことで、通貨を交換(取引)する際にその金利差を為替レートとは別で算出することをいいます。
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通貨の金利は各国の政策金利が基盤になっていて、一般的には低金利通貨から高金利通貨を取引する際にプラスの金利差が生じる仕組みになっています。

FXでも国内・海外を問わず、1日以上ポジションを保有するとスワップポイントが生じます。スワップポイントは1日の最後のFX市場(ニューヨーク市場)がクローズした時点で加算されます。スキャルピングやデイトレードなどでポジションを日をまたいで持ち越さない場合は、スワップポイントは発生しません。

国内FXの場合は、トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨の取引によるスワップトレードが人気があります。保有しているだけで、スワップポイントの利益が貯まるからです。国内FX業者の中にはスワップトレードを売りにしている業者も多く、高スワップを狙うことが可能です。

しかし、国内FXと海外FXではスワップポイントに大きな違いがあります。国内FXのスワップのイメージで海外FXに臨むと、思いがけずスワップで損することになります。

国内FXのスワップポイントと海外FXのスワップポイントの仕組みや特徴を比較していきます。

国内FXのスワップポイントの特徴

国内FXではスワップポイントの高さをアピールするFX業者が多いですよね。

スワップポイントの大小はあるものの、基本的にプラスのスワップがつく通貨ペアはたくさんあります。とくに円は低金利なので対円の金利差がプラスとなるケースほとんどです。

USDJPY、AUDJPYスワップポイントがプラスになるメジャーな通貨ペア、TRYJPYなど高スワップがつく通貨ペアも結構あるので、スワップを狙ったスワップトレードで稼ぎやすい仕組みになっています。

海外FXのスワップポイントの特徴

一方、海外FXでは対円の場合も含めてスワップがプラスになるケースは少ないのが特徴です。海外FXのスワップはプラスアルファで稼げるポイントというよりはコストとしてのイメージが強いのが特徴です。

USDTRY、EURZARなどごく一部の通貨ペアにプラスのスワップポイントがつくのが現状で、中には主要通貨はすべてマイナススワップのみとなる海外FX業者も珍しくはありません。

従って、基本的に海外FXはスワップ狙いのトレードには不向き。ただし、ごく限られた海外FX業者、通貨ペアでは高スワップ狙いのトレードが可能です。
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海外FXのスワップトレードで稼ぎたい場合は、業者選びと通貨ペア選びが肝心なポイントとなります。あらかじめ、スワップ情報を調べたうえでのトレード計画が必要です。ただし、スワップは定期的に変動するので注意するようにして下さい。

海外FXのスワップポイントではマイナスが多い理由

海外FXでマイナスのスワップポイントが多い理由は、ハイレバレッジ取引が主流だからだといえます。ハイレバレッジにて海外FXの取引ロットは大きくなりがちです。高スワップをつけてしまうと海外FX業者は取引とは別で高いスワップ料を払わなくてはならなくなります。

もう1つの理由は、NDD方式でスプレッドが海外FX業者の収益となっているからだといわれています。スプレッドで収益を挙げている海外FX業者は、ポジションを長く保有せずにできるだけ取引数を増やしたいという事情があります。

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スイングや中長期トレードを推奨していないわけではないのですが、取引回数が多くなるほど海外FX業者は儲かるのです。
国内FXはDD方式で呑み取引が主な収益源となっているので、スプレッドやスワップで稼ぐ必要がないわけですね。だから、トレーダーに有利なスプレッド・スワップの設定をしているFX業者が多いのです。
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スプレッドやスワップで有利な条件を設定したとしても、国内FX業者は最終的には呑み取引で稼いでいるからあまり関係ないのです。

海外FXではスワップコストを抑えることが重要

海外FXではマイナススワップが多くなりますが、同じマイナススワップでも海外FX業者によって差が出てきます。

マイナススワップの場合は、保有期間が長くなるほどコストがかかるわけですから、ポジションを数日以上保有したい時は必ずスワップを調べておく必要があります。できるだけマイナスでも小さめのスワップとなる通貨ペアを選べば、保有期間にかかるコストを抑えることができます。

とくに水曜日は世界共通でスワップが3倍となりますので、十分に注意が必要です。

とくに、初心者の方は長く保有するつもりでなくとも、損切りしそびれてつい数日保有してしまうことも多々あります。あらかじめ、保有する場合のことを考えた通貨ペア選びがスワップのリスクを最小限にとどめるコツです。

海外FXのスワップポイント比較

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では、実際に海外FXのスワップポイントを比較していきたいと思いますが、最初に海外FXのスワップポイントの調べ方と計算方法を解説しておきます。

海外FXのスワップポイントの調べ方

海外FXのスワップポイントは公式サイトにて公開されています。「取引」「取引商品」「商品詳細」などのページから調べることができます。

例えばXMの場合は、

トップメニューの「取引」から「FX取引」を選択すると通貨ぺアの詳細ページが表示されます。

海外FXのスワップポイントの調べ方

商品一覧の項目、「ロングスワップ」「ショートスワップ」の欄がスワップポイントです。通常は1ロット(10万通貨)あたりのスワップポイントが表示されています。

「スワップ」のことを「ロールオーバー」ともいいますので、海外FX業者によっては「ロールオーバー」と書かれている場合もあります。

海外FX業者によっては一般公開されていないケースもあります。

MT4からもスワップポイントが調べられる

公式サイトの一覧は概ねの目安となり、実質のスワップとは異なる場合もあります。正確な現在のスワップポイントはMT4/MT5からも調べられます。

MT4からもスワップポイントが調べられる

「気配値表示一覧」の通貨ペアの上で右クリックして、メニューから「仕様」を選択します。

MT4からもスワップポイントが調べられる

通貨ペアの詳細のウィンドウが出てきますので、下の方にスクロールしてスワップを確認します。

海外FXのスワップポイントの計算方法

表示されているスワップポイントは、

円の通貨ペア

取引通貨数 × 0.0001 × スワップポイント = スワップの金額

円以外の通貨ペア

取引通貨数 × 0.00001 × スワップポイント = スワップの金額

で計算します。

例えばUSDJPYで、1ロットあたり-1.43スワップポイントということは、

100,000通貨 × 0.001 × 1.43 = 143円

が損益額から差し引かれることになります。

海外FX メジャー通貨ペアのスワップポイント比較

以下の比較表を見ても分かるように、メジャー通貨ペアでスワップポイントがプラスになるのは稀なケースだといえます。ほとんどの場合、マイナスのスワップポイントです。

海外FX業者 ポジション USDJPY AUDJPY NZDJPY EURJPY GBPJPY EURUSD GBPUSD
XM ロング -1.99 -3.03 -2.61 -4.88 -3.12 -3.86 -4.05
ショート -4.05 -3.73 -3.71 -2.28 -5.22 -0.86 -3.55
AXIORY ロング -2.06 -1.21 -1.31 -3.91 -3.43 -4.99 -4.81
ショート -4.06 -2.01 -1.76 -1.16 -5.75 0.43 -3.48
TitanFX ロング -1.95 -1.31 -1.33 -0.74 -3.91 -3.82 -3.81
ショート -4.21 -1.95 -1.78 -4.37 -5.31 -0.77 -4.49
GemForex ロング 0.21 1.14 1.91 -1.21 -1.91 0.24 -1.91
ショート 0.28 -7.66 -7.91 -1.52 -4.51 0.25 -4.52
LAND-FX ロング -0.68 -0.68 -0.79 -0.98 -1.05 -0.72 -0.89
ショート -0.88 -0.63 -0.68 -0.78 -1.06 -0.97 -0.84
HotForex ロング -1.50 -2.50 -1.20 -4.70 -2.70 -5.00 -3.50
ショート -3.50 -3.00 -4.80 -1.80 -5.40 -0.70 -3.20
FBS ロング -2.31 -2.18 -1.68 -6.91 -3.41 -6.37 -4.35
ショート -4.34 -4.14 -4.81 -2.75 -5.56 -0.69 -3.87
Tradertrust ロング -1.90 -2.94 -2.11 -4.22 -3.11 -5.10 -4.32
ショート -3.40 -3.81 -3.62 -1.65 -4.92 -0.40 -3.21
BigBoss ロング 4.00 1.44 1.11 -2.51 -1.12 1.80 -10.40
ショート 0.30 -7.66 -7.19 -3.61 -9.60 -10.4 3.20
IS6FX ロング 0.53 1.77 3.12 -2.41 -1.23 -4.21 -3.73
ショート -3.46 -8.59 -10.11 -0.93 -4.94 -1.28 -2.65

※スワップポイントは定期的に変動しますので、必ずトレード前に確認するようにして下さい。

メジャー通貨ぺアのスワップポイントでおすすめの海外FX業者

メジャー通貨でおすすめの海外FX業者は、

の3社です。

USDJPYのスワップが最も高いのがBigBossで、ロングが4.00、ショートが0.30とショートでもプラスでつくのが特徴です。メジャー通貨ペアでは4通貨ペアでプラスのスワップがつきます。

GemForexもメジャー通貨のうち、4通貨ペアがロングでプラスのスワップポイントです。EURUSDはロングが0.24、ショートが0.25と微々たるものですがどちらでもプラスです。

AUDJPY、NZDJPYなどオセアニア系あたりだとIS6FXが有利になる傾向にあります。

スワップポイントは時期にもよるので、事前に確認しすることが大切です。
国内FX業者のスワップポイントを比較

スワップが高めの国内FX業者の場合だと、

  • USDJPY → ロング/0.20 ~ 0.40 ショート/-0.20 ~ -0.30
  • AUDJPY → ロング/0.25 ~ 0.45   ショート/-0.45 ~ -0.75
  • NZDJPY → ロング/0.30 ~ 1.00 ショート/-0.50 ~ -2.50
  • EURJPY → ロング/-0.10 ~ -0.15 ショート/0.01 ~ 0.15
  • GBPJPY → ロング/0.07 ~ 0.15 ショート/-0.10 ~ -0.18
  • EURUSD → ロング/-0.60 ~ -0.80 ショート/0.50 ~ 0.70
  • GBPUSD →  ロング/-0.15 ~ -0.25 ショート/0.15 ~ 0.25

(国内FX業者のスワップを10万通貨あたりのポイントに換算しています。)

以上のように、メジャー通貨ぺアはほとんどの場合ロングがショートのどちらかでプラスのスワップがつきます。

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メジャー通貨のスワップトレードには、国内FX業者の方が断然有利だといえます。

海外FX マイナー通貨ペアのスワップポイント比較

マイナー通貨ペアではロングの場合はほとんどマイナススワップで、海外FX業者によってはショートでかなり高額なスワップが付くケースがあります。

ただし、TRYJPY、ZARJPYなど国内FXでは高いスワップが期待できる円がらみのマイナー通貨ペアのスワップは低めなので、USD、EUR関連の通貨ペアを見ていきます。

海外FX業者 USDTRY USDZAR EURTRY EURZAR USDRUB USDMXN USDCNH
XM -669.2 -27.5 -820.2 -359.49 -212.18 -420.13 -11.9
200.50 6.05 255.9 104.61 8.82 119.87 1.9
AXIORY -468.2 -233.17 -572.15 -317.05 -1830.05 -357.73
409.28 96.83 493.19 163.75 1116.07 175.37
TitanFX -536.62 –253.71 -640.16 -261.02 -1277.81 -30.71 -48.76
321.35 118.32 395.11 154.34 654.59 14.67 -77.05
GemForex -145.90 -6.72 -465.48 -196.74 -6.11
30.80 1.14 107.51 33.29 0.00
LAND-FX -47.71 -53.63 -82.05 -50.89 -45.41 -74.81 -13.73
-21.71 -14.75 14.92 -21.39 -15.07 9.19 -8.83
HotForex -432.20 1.00 -381.00 -300.00 -310.00 -29.70
-14.10 -1.70 48.90 -64.300 -25.00 -6.30
FBS -38.16 -16.36 -43.11 -96.53 -17.32 -9.54
1.12 5.31 1.59 -118.12 10.88 -1.81
Tradertrust -794.11 -282.38 -836.42 -322.55 -1214.45 -360.44 -243.56
60.44 74.16 69.71 166.52 48.99 132.23 -50.70
BigBoss -410.44 6.01 -184.59
256.26 -27.29 5.41
IS6FX -110.11 -144.18 -411.08 -229.81 -6.65
49.06 33.11 186.47 54.29 -1.65

※スワップポイントは定期的に変動しますので、必ずトレード前に確認するようにして下さい。

マイナー通貨ぺアのスワップポイントでおすすめの海外FX業者

マイナー通貨ペアのスワップトレードで高スワップが期待できるのは

上記3社のスワップがショートの場合で圧倒的に高いです。

最も高スワップがつくのはAXIORYのUSDRUBで、ショート/1116.07と破格のスワップとなります。EURTRYもショート/493.19と高いスワップがつきます。

次に高スワップが狙えるのはTitanFXのUSDRUBで、ショート/654.59となりこちらも驚きの高さです。EURTRY、USDTRYのショートも他社よりも高めのスワップ設定になっています。

そしてXMもEURTRY、USDTRYなどのショートが比較的に高めのスワップなのでおすすめです。

国内FXのマイナー通貨ペア・スワップポイントを比較

国内FXで高スワップがつく代表的な通貨ペアは、TRYJPY、ZARJPY、MXNJPY、CNYJPYなどがあります。

  • TRYJPY → ロング/0.60 ~ 1.20 ショート/-0.50 ~ -1.10
  • ZARJPY →  ロング/0.70 ~ 1.30 ショート/-0.60 ~ -1.20
  • MXNJPY → ロング/0.50 ~ 1.10 ショート/-0.40 ~ -1.00
  • CNYJPY → ロング/0.80 ~ 1.40 ショート/-0.40 ~ -1.30

(国内FX業者のスワップを10万通貨あたりのポイントに換算しています。)

概ねのスワップポイントの平均は国内FXでは上記のとおりです。

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マイナー通貨ペアのロングでスワップトレードしたい場合には国内FXの方が有利ですが、海外FXのショートのスワップの高さは国内FXとは比になりません。

ショートなのでトレードできる局面は限られ、リスクが高い通貨ペアとはなるものの、高スワップを狙うなら海外FXのUSDRUB、EURTRYのショートはおすすめだといえます。

まとめ

今回ご紹介してきたように、海外FXと国内FXではスワップの設定が全く異なります。基本的にマイナススワップの方が多いことに留意しておく必要があります。

国内FXのスワップトレードのイメージで海外FXでトレードしてしまうと、スワップだけでも思わぬ損失になりかねません。ポジションを保有するつもりがなくとも、つい2,3日以上持ち越してしまうこともあり得ます。

スワップ狙いでトレードする時だけに限らず、海外FXでは短期トレードの場合でも必ずトレード前にスワップレートを確認しておくことが欠かせません。
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ただ、マイナススワップが多い海外FXでも、一部のマイナー通貨ペアのショートでは破格の高スワップがつくことに注目です。リスクは高くなりますが、相場が下がる局面にて高スワップを狙うのもありかもしれません。

海外FXのスワップで稼ぎたい方は参考にしてみて下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

投資信託、株式投資、外貨預金、FX、金、プラチナ、不動産投資などのバランス投資を副業として5年目。自己流の金融ライターが投資や資産運用をわかりやすく解説します! これまでの経験を活かした節約・お得な金融情報なども公開しています。 職歴:飲食関連、IT業界、住宅設備等の営業職を経て、独学にて投資を学び個人投資家・金融ライターとして独立。