海外FXの取引システム
海外FX業者が採用している取引システム、取引プラットフォームについて解説します。
日本では独自システムが主流も、海外はMT4が定番
日本のFX業者の場合、大手であれば独自の取引プラットフォームを採用していることが多いのですが、海外FX業者の場合は、世界標準の定番プラットフォームMT4(メタトレーダー)を採用しているところが99%と言っても過言ではありません。
MT4とは
MT4(メタトレーダー4/MetaTrader4)はロシアのMetaQuotes社が開発したFXのトレーディングソフトです。
MT4は日本人トレーダーにも必須のトレーディングソフトとなっています。
これはなぜかというとMT4(メタトレーダー)は、世界的に利用されているツールであり、自由自在にカスタマイズが可能な取引プラットフォームであるということが大きな理由なのです。
世界中のFXトレーダーが、簡単なプログラミングができれば自分流の独自テクニカル指標の作成・バックテストによる検証・更にそのルールに従った自動売買ストラテジーを簡単に開発できるのです。
世界中のトレーダーが開発したテクニカル指標やEA(自動売買のストラテジー)が大量にあるため、初心者のFXトレーダーでも、MT4を利用してそれらのプログラムを活用すれば、すぐに上級者仕様のトレードができるようになるのです。
このテクニカル指標やEAの開発のしやすさがMT4が世界で一番普及している理由であり、他の追随を許さないトレーディングソフトになっています。
これをインストールするだけで、その人も同じ形の取引スタイルが簡単に構築できることになります。この機能が大きいため、世界中で利用者がいる分、カスタマイズの方法も日夜世界中のトレーダーが開発してくれているのです。
MT4をチャートソフトとして使う日本人が多い!
実は国内のFX業者でトレードをしていて、チャートだけはMT4でチェックするという方も少なくありません。テクニカル指標の表示などの高機能さは群を抜いているため、「えっ、MT4って高機能チャートソフトじゃなかったの?」と勘違いしている方も多いのです。
日本国内のFX業者のほとんどが自社開発のトレードプラットフォームを用意しているため、「日本人はそういうものだ」と思ってしまいがちなのですが
世界的には、MT4などの第三者の企業が開発したトレードプラットフォームをFX業者が使わせてもらって、透明性を確保するのが主流なのです。
ECN取引用のプラットフォーム
ECN(電子取引所取引)を採用している海外FX業者の場合には、MT4以外のプラットフォームを用意しているところが多くなっています。
cTraderなどが代表的なECNプラットフォームですが、ECNは電子取引所取引と言って、日本での株式投資などのように、ネット上で投資家同士が直接売買を行う方式です。
直接売買するので板情報が見れたり、気配値が見れたりと・・通常のプラットフォームとは全く違う機能が必要になるのです。
MT4でもできないことはないのですが、ECNができるプラットフォームと言う意味では「cTrader」など別のプラットフォームの方が第一人者になっているのです。
ソーシャルトレードのプラットフォーム
ソーシャルトレードというのは、コピートレードができるプラットフォームのことです。
自動売買の場合は開発されたプログラムに沿って売買を行いますが、ソーシャルトレードの場合は、運用成績の良いトレーダーをコピーすると、そのトレーダーと同じように売買をすることになります。
Twitterのフォローやfacebookのいいねのようにトレードをコピーすることができるのです。
このプラットフォームも、ソーシャルトレードい強いプラットフォームとして、MT4やECNとは違うものが採用されることが多いのです。
自社開発の自動売買プラットフォーム
MT4の場合は「EA(エキスパートアドバイザー)」という自動売買が可能になります。ただし、EA(エキスパートアドバイザー)は無料のものも、有料のものもあるのですが、自分で探す必要があります。
そのため、本当の初心者にはやや難しいことになります。
そこで、海外FX業者が自社の保有するアナリストが開発したストラテジーがはじめから搭載されていて、運用成績を見て自由に利用できる、自社開発の自動売買プラットフォームを用意しているところがあるのです。
まとめ
海外FX業者で利用できる取引システムの種類というのは
- MT4(メタトレーダー)・MT5 → どの海外FX業者でもほぼ使えます。
- ECN取引用プラットフォーム
- ソーシャルトレード用プラットフォーム
- 独自開発プラットフォーム → 国内FX業者がほとんど。海外FX業者が自社開発プラットフォームを採用するケースは稀
- 独自開発した自動売買用プラットフォーム
の5種類と言っていいでしょう。
投資家目線で言えば、「MT4」と「ECN用プラットフォーム」があれば他のプラットフォームはあるに越したことはないぐらいのものです。
海外FX業者の取引システムは、国内FX業者のように自社開発したものではなく、世界的に普及している第三者が開発したものですので、不正が入る余地は少ないと考えられているのです。
コメントを残す