海外FXの追証なしを利用した両建てハイレバレッジトレード手法
海外FXは国内FXとは違う特長があるため、その特徴を生かした海外FXならではトレード手法があります。ここでは海外FXの攻略法のひとつである「両建てハイレバレッジトレード手法」を紹介します。
海外FX業者は追証なし
海外FX業者は、追証がありません。日本国内のFX業者の場合は、急な相場変動によって口座残高がマイナスになった場合にはそのマイナス分を追加で支払われなければならない「追証」という制度があります。
追証があるからこそ、損失が証拠金以上に広がってしまう可能性があるのです。
しかし、海外FX業者の場合には「追証」がありません。追証ゼロカットシステム、追証ゼロサービスと呼び方は色々ですが、基本的に口座残高がマイナスになったとしても、そのマイナス分は海外FX業者が負担してくれるため、一旦ゼロ円にリセットしてくれるのです。
「両建てハイレバレッジトレード手法」はこの追証ゼロを利用した海外FX攻略法なのです。
「両建てハイレバレッジトレード手法」の仕組み
簡単に言えば、「買い」「売り」の両方のポジションを持つのが両建てです。
例えば、10万円の証拠金で30万通貨のポジションを持つ場合にはレバレッジは300倍ということになります。
- 海外FX A社 口座:「買い・ロング」
- 海外FX B社 口座:「売り・ショート」
でポジションを持つとすると、33pips動いたタイミングでどちらかが強制ロスカットされ、どちらかが倍になります。
これでは、利益と損失が同じで儲けはありません。スプレッド分だけ損をしてしまうことになります。
指値を50pips先に設定していたとしたら
- ロスカットされる方の口座は33pips時点でゼロになりますが
- そうでない方の口座は50pips地点で利確ができるので、2倍ではなく2.5倍の利益になります。
片方は10万円の証拠金がゼロになり
片方は10万円の証拠金が25万円になるということなのです。
結果、20万円が25万円になるので、5万円分の利益がでるということになります。
この方法で損をしてしまうのは、33pipsの変動は起きたが、50pipsには届かないケースです。
片方の口座はゼロになるのに対して、片方は利確できいないため、ポジションを持ち続けることになるのです。成行でも33pips以上の地点で約定できれば利益はでますが、タイミングを逸してしまって33pipsよりも近い地点でしか約定できなければ、その分損失になってしまうのです。
つまり、「両建てハイレバレッジトレード手法」というのは
- レートが大きく変動してくれれば儲かる
- レートが小さく変動してしまうと損をする可能性が出てくる
手法なのです。
1回で大きく利益を出すためには、遠くに指値を入れる必要が出てきますが、その分そこに届かずに損をする可能性が出てくるのです。
逆に言えば、ロスカットよりも少し先に指し値を入れる場合には利益は少ないですが、損をする可能性も少ないということになります。
「両建てハイレバレッジトレード手法」の考え方
証拠金とレバレッジ
- レバレッジ400倍:25pips ゼロと倍 → 儲けも損失もゼロのライン
- レバレッジ300倍:33.3pips ゼロと倍 → 儲けも損失もゼロのライン
- レバレッジ200倍:50pips ゼロと倍 → 儲けも損失もゼロのライン
- レバレッジ100倍:100pips ゼロと倍 → 儲けも損失もゼロのライン
儲けと指値ポイント
前述した「ゼロと倍」になるpips数に対してどれだけ遠くに指値を置くかで証拠金の何倍の利益が出るかが決まります。
レバレッジ400倍:25pips ゼロと倍
- 37.5pips 指し値 → 証拠金の0.5倍の利益
- 50pips 指し値 → 証拠金の1倍の利益
- 62.5pips 指し値 → 証拠金の1.5倍の利益
- 75pips 指し値 → 証拠金の2倍の利益
「両建てハイレバレッジトレード手法」のやり方
1.海外FX口座を2つ用意します。
追証ゼロカットシステムを採用している海外FX口座を2種類用意します。
1つの海外FX業者で両建て取引を良しとしている業者もあるのですが、基本的には別の海外FX業者で2つの口座を用意することをおすすめします。
2.急な相場変動がある15分前に「買い」「売り」の両方のポジションを持ちます。
- 海外FX A社 口座:「買い・ロング」
- 海外FX B社 口座:「売り・ショート」
という具合です。
3.両方の口座に指し値をいれます。
前述したとおりにどのくらいの利益を狙うかによって、指し値は変わってきます。
4.結果
指値が実行されれば、どちらかの口座残だがゼロ円になり、どちらかの口座残高がプラスになるはずです。
「両建てハイレバレッジトレード手法」の実験結果
2015年7月2日
米国雇用統計発表の15分前
- A口座 123.604円 ロング 30万通貨(レバレッジ300倍:証拠金10万円)
- B口座 123.604円 ショート 30万通貨(レバレッジ300倍:証拠金10万円)
ゼロか倍になるライン 33pips
- A口座 123.274円
- B口座 123.934円
指値の設定ライン 今回は証拠金の1.5倍の利益を狙いました。(50pips先に指値)
結果
2015年7月2日発表の6月雇用統計
非農業部門雇用者数 +22.3万人(市場予想+23.3万人修正)
失業率 5.3%(市場予想5.4%)
と市場予想よりも下回りました。結果米ドル/円では
123.634円 → 122.954円
- A口座 証拠金10万円 → ゼロ
- B口座 証拠金10万円 → 25万円
差し引き20万円 → 25万円 +5万円の利益
※スプレッド分は除く
「両建てハイレバレッジトレード手法」で勝つためには
欲張りすぎないこと
アメリカの雇用統計などであれば、一定程度のpips数は動きます。
平均しても30pips以上は動くのが通常です。
つまり、30pips動くと仮定したうえで、近くに指値を持ってくれば、利益は少なくなりますが損はしないということになります。
一回のトレードで大きく利益を出そうとするとどうしても遠くに指値を置く必要があるので、約定しない可能性が高くなってしまうのです。
雇用統計は市場予測とのかい離が変動の大きさになってくるので、これを予想するのは難しく、過去の平均値よりも少ない変動幅で指値を設定するのが重要なのです。
コメントを残す