海外FXのハイレバレッジでアメリカ雇用統計スキャルピング手法

アメリカの雇用統計は、月に一回のお祭りと称されるほど、FXトレーダーには大きなチャンスです。数分間で100pips動くことも珍しくないこのチャンスは、海外FXのハイレバレッジだからこそ、活かせるとも言えます。
今回は、海外FXのハイレバレッジを生かした、アメリカの雇用統計を利用したスキャルピング手法について解説します。
アメリカの雇用統計発表後はよほどのことがなければ動く
2014年8月~2015年7月の10分後の変動pips
- 2014年8月:-16pips
- 2014年9月:-4pips
- 2014年10月:41pips
- 2014年11月:-22pips
- 2014年12月:86pips
- 2015年1月:54pips
- 2015年2月:124pips
- 2015年3月:73pips
- 2015年4月:-80pips
- 2015年5月:27pips
- 2015年6月:89pips
上気を見るとわかる通りで、12か月ある中で、10分後に20pips動かなかったのは2ヶ月だけであり、2015年2月は124pipsも動いているのです。
さらに動くときのチャートは一気にトレンドが形成される

このようにチャートが動くときは、一方向で強いトレンドが発生するのです。
実際にチャートが動き出す前に雇用統計の予測ができれば、それに越したことはないのですが、雇用統計がプラスかマイナスかでトレンドが動くわけではなく、アナリストの予想に対して、どう乖離しているか?でトレンドが形成されているため、雇用統計発表前に雇用統計後のチャートを予測するのはほとんど不可能と言っていいでしょう。
そこで、生まれたのが「どちらに転んでもpipsを稼げる手法」なのです。
雇用統計発表後の強いトレンドに乗る逆指値注文スキャルピング
逆指値注文というのは、一定のレートになった場合にロングやショートでエントリーする形の注文方法です。当然、海外FX業者でも可能な注文方法になります。
また、OCO注文というのは、2つの逆指値注文を入れておいて、どちらかが成立するとどちらかがキャンセルになる注文方法です。
このOCO注文を雇用統計発表前に数pips先のロングとショートに入れておけば、強いトレンドが発生したタイミングで、どちらかが約定し、トレンドが約定したレートよりも、広がっていくことでpipsが稼げるというスキャルピングの手法なのです。
雇用統計の結果、トレンドがロングになろうが、ショートになろうが、強いトレンドが発生すれば儲けることができる手法と言えます。
逆に負けてしまう可能性と言うのは、トレンドが弱く、逆指値注文がギリギリ発生してしまうレートまで来て、逆方向のトレンドが発生してしまうケースです。前述したように雇用統計発表後に弱いトレンドしか起きないケースと言うのは12か月のうちに1回、2回です。
つまり、それ以外の8割~9割は強いトレンドが発生するので、この手法で儲けることが可能になるのです。
雇用統計発表後の強いトレンドに乗る逆指値注文スキャルピングのルール
下記は筆者の実行しているルールなので、微調整はやりながら行ってください。
- 雇用統計発表の10秒前にOCO注文・逆指値注文を入れる
- OCO:逆指値注文は20pips先に入れる
- 平均保有時間は30秒~40秒
- 時間足は1分
- スリッページが発生しにくいFX業者を選ぶ
雇用統計発表後の強いトレンドに乗る逆指値注文スキャルピングのやり方
1.雇用統計発表前に20pips先にOCO注文を入れる準備をする
2.10秒前に注文を実行する
早すぎると発表前の為替変動で逆指値注文が執行されてしまうケースがあります。雇用統計発表前でも、大口の投資家がトレードをするため、ある程度の為替変動が起きてしまうのです。10秒よりも手前にすると逆に間に合わないケースがあるので、10秒前が目安と言っていいでしょう。
3.どちらかが約定されるので、欲張らずに利確をする
ロングかショートのどちらかが約定されるので、20pipsほど稼いだら、手仕舞いしましょう。保有している時間は30秒から40秒です。ここで欲張りすぎるとトレンドが逆方向になってしまう可能性も高いので、確実に利益を取っていくことが重要です。
雇用統計発表後の強いトレンドに乗る逆指値注文スキャルピングの実験結果
実験日時:2015/7/2
10秒前レート:123.617
ロング逆指値:123.817(20pips先)
ショート逆指値:123.417(20pips先)
エントリー:ショート逆指値:123.306(31pips先):スリッページ発生
クローズ:123.085

+22pips
1ロット:22,000円の儲け
雇用統計発表後の強いトレンドに乗る逆指値注文スキャルピングの注意点
トレンドが大きく発生すれば、この手法はほとんど負けることが少ない手法と言えます。
しかし、年に1、2回発生する雇用統計発表後の弱いトレンドで、運悪く逆指値注文が引っかかってしまった場合に、損失が膨らむ可能性があります。
勝率は高い一方、少ない負けのタイミングで損失が大きくなる可能性があるので、弱いトレンドのときにいかに損失を抑えられるか?がポイントになります。
また、大きなカギを握るのはFX業者の「スリッページ」です。
変動スプレッドであれば、固定スプレッドであれ、指標発表後の数分間は、スリッページが大きく発生する可能性が高いのです。10pips以上すべることすら珍しくありません。これは国内FX業者でも、海外FX業者でも、同様です。
この手法をする場合にはできるだけスリッページの少ない海外FX業者を利用する必要があるのです。
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