海外FXではMT4・MT5が使えることが大きなメリットですが、MT4・MT5の時間表示が日本時間と異なり戸惑う方も多いのではないでしょうか。FXは基本24時間稼働していますので、ロンドン時間やNY時間、東京時間を考慮した取引が欠かせないものです。
しかし、今表示されている時間が一体どこの時間なのかわからないと、トレード戦略も立てづらいですよね。
海外FXのMT4・MT5は各業者によって設定されている標準時間が異なります。ひとまずは、日本時間に合わせておけばロンドン時間やNY時間の計算もしやすくなります。
MT4・MT5の表示時間
MT4・MT5で表示されている時間帯は、海外FX業者ごとに特定の地域の時間帯が採用されています。国や地域ごとに異なる時間帯は「GMT」と呼ばれる標準時間に沿って区別されています。
まずは、最初にMT4・MT5で表示されている標準時間を調べる方法から解説していきます。
世界各国の標準時間 GMTとは
世界各国の時間帯は「GMT」の標準時間を基にどれくらいの時差があるのかが表示されています。
GMTとは、
海外では夏時間・冬時間とありますので、夏と冬ではGMTからの時差も変わってきます。
- イギリス・ロンドン → GMT±0/+1(夏時間/冬時間)
- ヨーロッパ → GMT+3/GMT+2(夏時間/冬時間)
- ニューヨーク → GMT-5/-4(夏時間/冬時間)
- 日本 → GMT+9(夏時間/冬時間なし)
海外FXで採用されている時間帯の調べ方
利用している海外FX業者が何処の時間帯を採用しているかを調べる方法は、まず、MT4の表示時間を調べることです。
MT4の表示時間は「気配値表示の一番上の欄」を見るとわかります。
気配値表示の時間をGMTの公式サイトで調べることができます。
海外FX業者名 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
XM | GMT+3 | GMT+2 |
AXIORY | GMT+3 | GMT+2 |
TitanFX | GMT+3 | GMT+2 |
GemForex | GMT+3 | GMT+2 |
LAND-FX | GMT-4 | GMT-5 |
HotForex | GMT+3 | GMT+2 |
FXDD | GMT+3 | GMT+2 |
TraderTrust | GMT±0 | GMT±0 |
FBS | GMT+3 | GMT+2 |
FXPro | GMT+3 | GMT+2 |
GMT+2/GMT+3とGMT+9(日本時間)の時差
GMT+2/GMT+3が採用されている場合は、日本時間との差は夏時間で6時間、冬時間で7時間となります。
MT4の表示時間を見てみて、6時間~7時間の時差がある場合は「GMT+2/GMT+3」のヨーロッパ時間(キプロス)が採用されていることになります。
日本時間表示インジケーター
ロンドン時間やNY時間は周知のごとく稼ぎ時です。とくに経済指標の発表時などに構えてトレードしたい方は多いですよね。ヨーロッパ時間が設定されているのであれば、そこからロンドン時間やNY時間を算出するのは大変です。
日本時間を設定しておきたい方のために、MT4・MT5で日本時間が表示できるインジケーターの挿入方法をご紹介していきます。
MT4/日本時間インジケーターを挿入する方法
日本時間が表示できるインジケーターはいくつかあり、まずはMT4に「日本時間表示インジケーター/JPN_Time_SubZero」を挿入する方法を解説していきます。
手順1.日本時間表示インジケーターをダウンロードする
まずは、以下の「日本時間表示インジケーター/JPN_Time_SubZero」をダウンロードします。
上記のインジケーターは「ふぁい (id:fai_fx)」氏が開発したインジケーターで、一般向けに無料で公開されています。
手順2.ファイルを保存
「JPN_Time_SubZero」ファイルをデスクトップやドキュメントなど各自でわかるところに保存しておきます。
手順3.MT4にインストールする
次に、MT4にダウンロードしたファイルをインストールします。
MT4の「データフォルダを開く」を選択
まず、MT4の「ファイル」一覧から「データフォルダを開く」を選択します。
「データフォルダを開く」を選択すると、データフォルダのウィンドウが出てきますので、「MQL4」をクリックしてフォルダを開いて下さい。
「MQL4」を選択
MQL4をクリックして開くと、MQLのフォルダ一覧が出てきますので、その中から「Indicator」を選択してフォルダーを開きます。
「Indicator」を選択
開いた「Indicator」に先ほどダウンロードした「日本時間表示インジケーター」をコピーして貼り付けます。
手順4.ナビゲーターに挿入される
インストールした「日本時間表示インジケーター」は、ナビゲーターから確認することができます。
このままでは、日本時間は表示されませんので、日本時間の設定を行います。
手順5.日本時間を設定する
「JPN_Time_Sub」をダブルクリックすると設定画面が出てきます。
パラメーターを開いて「Time_difference」の欄にGMT9(日本時間)を意味する「9」を入力します。
「色の設定」で表示文字のカラーをチャートの背景色とは異なる色に設定します。設定が終わったら「保存」「OK」を押して完了です。
手順6.ナビゲーターから起動させる
日本時間を表示させる方法は、MT4のナビゲーターからチャートに「ドラッグ&ドロップ」で反映させることができます。
本来の時間軸の上に日本時間が表示されます。
MT5/日本時間表示インジケーターを挿入する方法
次に、MT5に「日本時間表示インジケーター/FXmt日本時間」を挿入する方法を解説していきます。
手順1.日本時間表示インジケーターをダウンロードする
まず、FXmt inditankというインジケーターサイトにアクセスして、リンクを獲得します。無料で簡単に獲得できます。
「MT5版」を選択して、「購入手続き」をクリックして無料購入の画面に行きます。
「購入手続き」ボタンを押すと、以下のような入力画面が出てきます。無料ですので安心して下さい。
名・姓、メールアドレスを入力して、一番下にある「無料ダウンロード」の青いボタンを押します。
手順2.ファイルを保存する
すると「MT5JP220.ZIP」というファイルがブラウザーの下に表示されますので、わかる場所に保存します。
保存したファイルはZIPファイルになっていますので、ダブルクリックをして中身を開いておきます。
「FXmt日本時間」と「FXmt日本時間220」とありますが、それぞれ機能が異なりますので両方を使います。
手順3.MT5にインストールする
次に、保存したファイルをMT5にインストールします。
MT5の「データフォルダを開く」を選択
MT5のメニュー「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択します。
表示されたフォルダ一覧から、「MQL5」をダブルクリックします。
「MQL5」をダブルクリック
次に、MQL5のフォルダ一覧から「Indicator」を選択してダブルクリックでフォルダを開いて下さい。
開いた「Indicator」フォルダに「FXmt日本時間」「FXmt日本時間220」をコピーして貼り付けます。
手順4.ナビゲーターに日本時間表示インジケーターが挿入される
上記のようにナビゲーターに日本時間表示インジケーターが挿入されていますので、確認して下さい。
手順5.日本時間インジケーターの設定
ナビゲーターにあるインジケーターをダブルクリックまたはチャートにドラッグ&ドロップすると使用を許可する画面が出てきます。「OK」を押して、インプット画面を開きます。
日本時間とサーバータイムの差を「自動計算」、表示色をカラーの画面で設定して「OK」を押して下さい。
手順5.チャート上の日本時間をクリック
最初は淡い文字で「日本時間」という表記が出てきますので、「日本時間」をクリックします。
手順6.日本時間が表示される
「日本時間」の文字をクリックすると、もともとの時間表示の上に日本時間が表示されます。もう1度クリックすると日本時間が非表示になります。
AXIORYの日本時間表示インジケーター
各自でインジケーターをMT4・MT5にインストールするのは面倒だな、何か不安だな、と思われる方もいるでしょう。その場合は、一部の海外FX業者にて日本時間表示インジケーターを提供していますので、あえて、インジケーターを提供している海外FX業者を選ぶ方法もあります。
AXIORYの特徴
AXIORYはXMと同様に国内では知名度が高い海外FX業者の1つです。完全信託保全を採用し、かつ最狭レベルのスプレッドや高い約定力で定評があります。
- 99.99%の高い約定力
- 最大レバレッジ400倍
- 提携LP(Liquidity Provider)の実績データを公開
- スリッページデータを公開
- 透明度が高く高水準のサービス
- cTraderが使える
- 国内銀行送金が使える
- 全額信託保全制度を採用
などがAXIORYのメリットです。
日本時間表示インジケーター
1.メニューからダウンロードぺージにアクセス
まず、AXIORYの公式サイトにいきます。メニュー「プラットフォームとツール」から「日本時間表示インジケータ」を選択します。
2.ダウンロードボタンからダウロードする
「日本時間表示インジケーター」のページを下の方にスクロールすると「ダウンロード」ボタンが出てきます。
「ダウンロードする」を押して下さい。そうすると「JapanTime.ex4」というファイルがブラウザーの下の方に表示されますので、ファイルをわかる場所に保存して下さい。
3.MT4データフォルダを開く
AXIORYのMT4データファルダを開いて、「MQL4」→「Indicator」を選択して下さい。
「Indicator」フォルダに保存したファイルをコピーして貼り付けて下さい。
4.ナビゲーターからドラッグ&ドロップ
MT4を再起動させて、ナビゲーターから「JapanTime.ex4」を選択してチャートにドラッグ&ドロップして下さい。そうすると日本時間がチャートに表示されます。
世界の市場を時間帯で把握
FXは24時間世界中の市場で取引が行われています。
東京がクローズした後はシンガポール、ヨーロッパ、ロンドン、そして最後にNYへとたどり着き日付は翌日となります。世界で最初に取引が始まるのは、ニュージーランドのウェリントン市場です。
夏時間(サマータイム)
豪州:10月最終日曜日~3月最終日曜日
欧州・ロシア:3月最終日曜日~10月最終日曜日
米国:4月第1日曜日午前2時~10月最終日曜日午前2時
冬時間
おすすめワールドウォッチ
世界の時間が表示できるワールドウォッチをPC画面に表示させておく方法もあります。
GMTのワールドウォッチ
「blogcard url=”https://greenwichmeantime.com/timepiece/world-clock/”」
GMTのサイトでは、世界中の時間が調べられて、上記のように表示する時計の選択が可能です。検索欄(Enter a location)に調べたい国名を入力すると、その国の時計が表示されます。
一覧リストにて時間をリアルタイムで見ることもできます。
複数の市場の時間帯を同時に見ていきたい方に役に立つツールです。
24Timezoneのワールドウォッチ
24Timezoneのワールドウォッチはマップ上で調べたい地域をクリックするとリアルタイムの時間が表示されます。気になるニュースがある時など米国や欧州など地域を限定して細かい時間を調べることも可能です。
例えば、米国の都市名を設定してマップに表示しておくこともできます。
まとめ
FXは取引市場が世界各国に移行していく特殊な金融市場です。24時間休みなく取引が継続されています。24時間取引ができるといっても、1つの国の市場が24時間オープンしているわけではないのですね。
「今、どこの市場がオープンしているのか」
「今、〇〇国は何時なのか」
を気にかけておくことが勝つために重要なポイントとなります。とくに、ロンドンやNYなど取引量が著しく増加するためオープン時に価格が大きく動く傾向にあります。月曜日の朝にニュージーランドのウェリントン市場がオープンするのを待ち構えている投資家も少なくありません。