海外FXのトレードプラットフォームはMT4・MT5が主流です。優れた機能を誇るMT4の凄いところは、標準搭載のインジケーターが60種類近くと多いだけでなく、他のサイトやソフトからインジケーターの導入が可能なことです。
すでにMT4に搭載されているインジケーター以外でも、ぜひ入れておきたいインジケーターがいくつかあります。まだ、MT4に搭載のインジケーターも使いこなしていないのに、追加すべきなのか疑問に思う方もいるかもしれませんね。
しかし、追加でインジケーターを入れることで、MT4がより使いやすくなって、かつ効率よく分析・トレードができるようになります。
MT4でおすすめのインジケーター6選!
MT4で絶対に入れるべきおすすめのインジケーターは、
- 日本時間を表示するインジケーター
- 通貨の強弱表示ができるインジケーター
- トレンドラインが自動で描写できるインジケーター
- ゴールデンクロス・デッドクロスを検出するインジケーター
- 相場を未来予想してくれるインジケーター
- チャートパターンを自動検出してくれるインジケーター
以上の6つです。
いずれも、高度で複雑な機能ではなく、ごくシンプルな機能で使いやすいインジケーターです。あまりインジケータを使わない方でも使いこなしていけるでしょう。
MT4のインストール方法を解説していますが、MT5でも同様に使えます。すべてを導入しなくても、いくつか気になるものだけでもピックアップして、ぜひ使ってみて下さいね。
日本時間を表示するインジケーター
日本国内でトレードするなら、ぜひ入れておきたいのが「日本時間が表示できるインジケーター」です。ほとんどすべての海外FXのMT4は海外の時間設定になっています。
時間表示が日本時間と異なるため、分析や取引の際に混乱してしまう方もいると思います。直感的にすぐに、日本時間で今何時というのがわからないと、取引しづらいですよね。
時間帯を表示するGMTとは
ここで、まず覚えておきたいのがGMTという時間表示です。
- イギリス・ロンドン → GMT±0/+1(夏時間/冬時間)
- ヨーロッパ → GMT+3/GMT+2(夏時間/冬時間)
- ニューヨーク → GMT-5/-4(夏時間/冬時間)
- 日本 → GMT+9(夏時間/冬時間なし)
海外では、夏時間・冬時間とありますので夏時間と冬時間では時差も変わってきます。
海外FXで採用されている時間帯
海外FXで採用されている時間帯は、各業者によって様々です。一般的に、本社がある国の時間帯や、サーバーがある国の時間帯が採用されています。
例えば、XMなど複数の海外FX業者ではヨーロッパ(キプロス)の時間帯が使われています。ヨーロッパ(キプロス)の時間帯はGM+3です。正確な時間がわからないと、イギリスや米国のオープン時間を狙おうと思っても、MT4の正確なGMTがわからなければ、エントリーのタイミングも逃してしまいますよね。
MT4の通貨ペア気配値リストから確認できる
MT4の気配値にある時間をGMTと比較してみれば、どの時間帯が採用されているのかがわかります。
GMTの時間帯はこちらから調べられます。
上記の場合は、GMTの時間帯より2時間遅れていますので、「GM2 → キプロス」の時間帯が表示されていることがわかります。
日本時間を表示するインジケーターをダウンロード
日本時間を基準にした方が取引しやすい方は、「日本時間を表示するインジケーター」をMT4にインストールしましょう。
まずは下記のファイルをダウンロードして下さい。
MT4にインストールする方法
1.ファイルをダウンロードしたら名前を付けて保存
「JPN_Time_SubZero」をダウンロードしたら、わかる場所に保存しておきます。
2.MT4にインストール
MT4のメニュー「ファイル」から、「データフォルダを開く」を選択します。そうすると、データフォルダ一覧のウィンドウが出てきますので、「MQL4」をクリックしてフォルダを開きます。
3.MQL4フォルダからインジケーターを選択
MQL4フォルダを開くとさらにフォルダのリストが出てきますので、その中から「Indicators」を選択します。開いた「Indicator」に「JPN_Time_SubZero」をコピーして貼り付けます。
日本時間を設定する
次に、日本時間の設定を行います。ナビゲータのインディケーターから「JPN_Time_SubZero」を選択して、チャートにドラッグ&ドロップします。すると、下記のような設定画面が出てきますので、「パラメーターの入力」を選択して、「Time_difference」を「9」に変更します。
さらに、「色の設定」にて「TextColor」をチャートの背景色とは違う色に設定します。設定が終わったら「OK」を押して完了です。
通貨の強弱表示インジケーター
「通貨の強弱表示インジケーター」は
1つの通貨ペアを取引する場合でも、その他の通貨ペアとの強弱関係がヒントになります。
複数のチャートを同時表示するには限界がある
そこで、複数の通貨ペアを同時に表示させて取引するトレーダーは多いと思います。
マルチモニターが8枚程度あるなら、ある程度満足のいくチャート表示も可能ですが、8枚のモニターを用意しているトレーダーはおそらく一部だと思います。中には1、2枚のモニターで画面を切り替えながら苦労している方も結構多いのではないでしょうか。
通貨の強弱表示インジケーターをダウンロード
通貨の強弱表示インジケーターはこちらからダウンロードできます。
※MT4にインストールする方法は「日本時間を表示するインジケーター」を参照にして下さい。
通貨の選択・色の設定
表示したい通貨や色を設定して「OK」を押せば、チャートに「通貨の強弱表示インジケーター」が導入完了です。
トレンドライン自動描写インジケーター
「トレンドライン自動描写インジケーター」とは、
トレンドラインを引くのが難しい・面倒
レジスタンスラインやサポートラインは初心者でも簡単に引けますが、悩んでしまうのがトレンドラインです。トレンドラインは、どのローソク足を始点にしてどのローソク足を結んでいけばいいのか慣れないうちはわかりづらいですよね。
トレンドラインを引き慣れている場合でも、時間が経ってまた相場の流れが変われば、トレンドラインを引き直す必要があったりと面倒でもあります。
トレンドライン自動描写インジケーターのダウンロード
トレンドライン自動描写インジケーターのダウンロードはこちらから。
※MT4にインストールする方法は「日本時間を表示するインジケーター」を参照にして下さい。
トレンドラインの設定
- Allbars → ラインを引く期間(ロウソク足の数)
- BarsForFract → 高値・安値の検出期間(ローソク足の数)
基本的にデフォルトの設定で問題ないと思います。
ゴールデンクロス・デッドクロスインジケーター
「ゴールデンクロス・デッドクロス」は初心者から上級者まで幅広く使われている人気の分析手法です。
「ゴールデンクロス・デッドクロスインジケーター」とは
うっかり見逃すことも多い
余程、1つの通貨ペアをつきっきりで監視していない限り、ゴールデンクロスやデッドクロスはつい見逃してしまいがちです。せっかくのタイミングを逃した後で、ゴールデンクロスが形成されていたことに気づくこともあります。
とくに、複数の通貨ペアを取引するトレーダーはまめにすべてのチャートをチェックしないといけません。中長期トレードならまだしも、短期トレードではうっかり見逃すことも多いでしょう。
ゴールデンクロス・デッドクロスインジケーターのダウンロード
「ゴールデンクロス・デッドクロスインジケーター」のダウンロードはこちらから。
※MT4にインストールする方法は「日本時間を表示するインジケーター」を参照にして下さい。
インジケーターの設定方法
「パラメーターの入力」を選択して、2本の移動平均線が設定できます。
- SMA(単純移動平均線) → 長めの期間を設定
- EMA(指数平滑移動平均線) → 短めの期間を設定
- TimeFrame → 平均線を算出する期間(分足のローソク足の数)
- Email → True(アラートON)、False(アラートOFF)
各種設定、色の設定などを行って「OK」を押して完了です。
チャートに上下の矢印が表示されて、ゴールデンクロス・デッドクロスを示してくれます。
未来予想インジケーター
「未来予想インジケーター」は
相場分析のヒントになる
国内FXで提供されているチャート予測ツールで、MT4にもインストールして利用できます。「未来予想インジケーター」は3パターンの分析チャートと1パターンの予想チャート(相場予想)を、チャートにラインを引いて表示してくれます。
それぞれのチャート分析・相場予想において参考にすることができます。シンプルで使いやすい機能なので、チャート分析に慣れていない初心者の方でも簡単に使いこなせます。
未来予想インジケーターのダウンロード
「未来予想インジケーター」のダウンロードはこちらから。
※MT4にインストールする方法は「日本時間を表示するインジケーター」を参照にして下さい。
インジケーターの設定
- 予測ライン 1本
- 分析ライン 3本
- 未来に表示させる期間
色の設定をして「OK」で完了です。
3本の分析ラインと1本の予想ラインがチャートに表示されます。
チャートパターン自動検出インジケーター
最後にご紹介したいのが、非常に優れた機能を有するチャートパターン自動検出インジケーター「オートチャーティスト」です。
「オートチャーティスト」とは
刻々と移り変わるチャートにて、一定のチャートパターンが形成された場合や、チャートパターンが形成されようとしているものを検出します。
検出可能なチャートパターン
「オートチャーティスト」で検出可能なチャートパターンは、
ヘッドアンドショルダーやダブルトップ・ダブルボトムなどメジャーなチャートパターンを検出します。
さらに、トレンドライン、レジスタンス・サポートなど基本ラインや、フィボナッチパターン、ローソク足パターンも検出します。
オートチャーティストの専用サイトにて、検出したい通貨ペアの設定や検出結果の確認が可能です。通貨ペア以外にもCFDや株式など多彩な金融商品が対象です。
普段からチャートパターンに沿った分析を行うトレーダーは、「オートチャーティスト」があれば、これまでの手間・時間がかなり削減できます。
チャートパターンのことをよく知らない初心者の方でも、チャートパターンの見方が学べるのでおすすめです。
オートチャーティストをダウンロード
「オートチャーティスト」は残念ながら利用できる海外FX業者が限られています。おそらく、今後は導入する業者も増えてくることが予想されますが、今のところは以下の3社にて利用できます。
「オートチャーティスト」を利用するためには、上記の海外FX業者にて口座開設する必要があります。口座開設後に海外FX業者の公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロードが完了すると、自動的にMT4にインストールされますので、ナビゲーターからアクセス可能です。利用したいチャートにドラッグ&ドロップすると、チャートパターンの検出が開始されます。
ちなみに以下の記事では、MT4の使い方を徹底的に解説しています。こちらも合わせて参考にして下さい。
まとめ
今回は、MT4をより効率よく使っていけるよう、おすすめのインジケーターをご紹介しました。初心者から上級者まで幅広く使えて、かつ機能がシンプルで使いやすいものを選んでみました。
中級者以上の方は分析の手間や時間を削減するために、初心者の方は分析方法を学ぶために、ぜひ活用して頂ければ幸いです。