海外FXでは入金・出金の仕組みが若干ややこしいのが特徴です。一般的によく使われている入出金方法はクレジットカード。海外FXを始めるにあたって、おそらく最初に戸惑うのがクレジットカードの入出金の仕組みだと思います。
クレジットカードで入金?クレジットカードで出金なんてできるの?と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
海外FX特有の入出金の仕組みさえクリアできれば、口座や取引の使い方はほとんど国内FXと変わりません。ぜひ、この機会にまずはクレジットカード入出金の仕組みをマスターしておきましょう。
海外FXの入出金方法の特徴
海外FXを始めたいと思った時に、まず気になるのが入出金方法ですよね。国内FXのスピーディーで簡単・便利な入出金方法に慣れている投資家の多くが、ややこしい海外FXの入出金の仕組みに戸惑ってしまうようです。
それぞれ海外FX業者によって、利用できる入出金方法や入出金のルールなどが異なるのですが、一般的な特徴・ルールを覚えておけば安心です。
海外FX 入出金の特徴・ルール
利用できる入出金方法は6種類
海外FXで利用できる入出金方法は大きく6種類があります。
- クレジットカード
- 国際決済サービス
- 海外送金
- 国内銀行送金
- プリペイドカード(海外FX業者が発行)
- 仮想通貨
海外FX業者ごとに利用できる入出金方法が異なる
海外FX業者ごとに利用できる入出金方法が異なります。例えばクレジットカードにしても、対応できるカードのブランドが異なります。
口座開設する際には、必ずどの入出金方法が利用可能なのか確認しておくことが大切です。
入金した方法で出金できるのが一般的
基本的に海外FXでは、入金した方法で入金した金額の出金が可能となるのが一般的です。もちろん例外もあり、入金方法にかかわらず出金方法が選べることもあれば、出金方法は海外送金のみ、国内銀行送金のみなど限定されていることもあります。
クレジットカードの出金から優先されることが多い
クレジットカードで入金がある場合は、クレジットカードで入金額の出金を終えてからでないと、他の出金方法が使えないことが多いです。入金額以上の利益が出た場合は、入金額をまずはクレジットカードで出金、残りの金額をその他の方法が使えるという仕組みになっています。(例外もありますが)
海外FX業者ごとに入出金のルールが異なる
さらに注意しておきたいのが、海外FX業者ごとに入出金のルールが異なります。
例えば、金曜日にポジションがある場合は出金額が制限されたり、過度なスキャルピングの利用があると口座凍結されたりなど、入金は簡単でも出金の際にトラブルとなることもあり得ます。規約ルールや入出金ルールを最初に確認しておくことも重要なポイントです。
これから海外FXを始める方は、入出金の仕組みをしっかりと理解しておくようにしましょう。
クレジットカードで入出金する仕組み
それでは、海外FXのクレジットカード入金・出金の仕組みを詳しく解説していきます。
利用できるクレジットカード
海外FXで利用できるクレジットカードとは、
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
など、クレジット機能が搭載されたカード全般を指しています。
カード会社によっては、海外FXの利用を不可としているケースもあります。自社やグループでFXサービスを提供している場合に使えないことが多いです。念のため、3種類ぐらいは持っていた方が便利です。
クレジットカードのブランド
海外FXを始めるなら1枚は持っておきたいカードのブランドはVISAです。
海外FXでの対応が多いカードブランドは
- VISA
- Mastercard
上記2種類は、大抵の海外FXで利用可能です。
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
などを取り扱う海外FX業者もあります。
クレジットカードで入金するとは?
では次に、海外FX口座にクレジットカードで入金とはそもそもどんな仕組みになっているのでしょうか。
海外FXでクレジットカードで入金するということは、ショッピング機能にて支払いを行う仕組みになっています。例えば5万円の入金をしたとすれば、ショッピング利用が5万円ということになります。
手数料は基本無料、カード会社による
クレジットカードで入金する際の手数料は、海外FX業者にかかる分は基本無料です。ただし、海外FX業者によっては最低入金額の規定があり、その金額を下回ると手数料が課されます。
カード会社やカードの種類によっては手数料がかかる場合もあります。デビットカード・プリペイドカードから円口座への入金は基本無料で、円口座以外への入金には手数料がかかります。クレジットカードの場合は、それぞれ規定の手数料や利息がかかります。
即時反映で手続きも簡単
海外FX業者によって多少の差はあるとしても、入金手続き後は即時~数分程度で口座に反映されるため、簡単で便利な入金方法です。初めての海外FXで、試しに少額入金してみる際などおすすめです。
クレジットカードで出金するとは?
次に戸惑いがちな海外FXのクレジットカード出金について解説します。
クレジットカードで出金と聞いてもイメージしづらいと思うのですが、現金を振り込むわけではなく、ショッピングで支払った金額がキャンセル(返金)される仕組みになっています。従って、クレジットカードでの入金がなければクレジットカードで出金することはできません。
クレジットカードの出金から優先
海外FXでは、クレジットカードの入金額をカードで出金していない場合、他の出金方法が使えないことが多いです。なぜなら、海外FX業者の立場からいけば、カード出金の処理(返金・キャンセル)には期限があるため先にそちらを相殺したいからです。
というのも、キャンセルして結果的にクレジットカードの利用がなかったとすれば、海外FX業者はカード会社に手数料を払わずに済むという事情があるのです。
反映には時間がかかることも
クレジットカードで入金を行うと、出金方法一覧からクレジットカードが選択できるようになっています。入金額の範囲内(入金額全額)にて出金手続きを行うと、手続き完了のメールが海外FX業者から届きます。入出金履歴から確認することも可能です。
クレジットカード入出金のメリット
初めての海外FXで、ひとまず試しに入出金してみたい時には手続きも簡単でわかりやすいクレジットカードがおすすめです。
海外FXの入出金は方法は6種類ある中、クレジットカードを利用するメリットは何なのでしょうか。メリットをいくつか見ていきましょう。
手続きが簡単でわかりやすい
海外FXの入出金に慣れない初心者にとって、クレジットカードによる入出金は非常に簡単でわかりやすいことが一番のメリットです。
入金方法一覧から、利用したいクレジットカードを選択して、カード情報と入金額を入力するだけですぐに手続きが完了します。早ければ即時反映ですし、遅くとも数分程度で反映されます。出金は実際に反映されるまでに時間がかかることがデメリットではありますが、手続きが簡単であることがメリットです。
対応できる海外FX業者が多い
クレジットカードのもう1つのメリットは対応している海外FX業者がかなり多いことです。とくにVISAならほとんどの海外FX業者にて利用可能です。VISAの次に多いのがMastercardです。
投資家側の方でも、おそらくすでにVISAかMastercardを一枚程度は持っている方も多いと思います。いざ入金を考えた時に手持ちのカードですぐに手続きが可能であることが大きなメリットだといえます。海外FXを始める時はVISA、Mastercardと2種類用意しておくと便利です。
資金管理がしやすい
デビットカードやプリペイドカードは即時決済ですが、通常のクレジットカードであれば支払日までに猶予があり、事情に合わせて資金調整できる利点があります。銀行口座に入金しそびれた時でも、ひとまず利用可能なクレジットカードがあれば、ロスカット対策などで緊急の入金にも対応可能です。
緊急用に、デビットカードやプリペイドカード以外でも通常のクレジットカードが一枚あった方が安心です。
手数料がかからない
クレジットカードの入出金は基本的に海外FX業者への手数料がかからない点も大きなメリットです。その他の入出金方法では少なくとも数百円の手数料がかかるケースが多いのですが、クレジットカードなら最低入金額をクリアしていれば手数料は無料となります。
ただし、利用するクレジットカードの種類によってはカード会社への手数料がかかるので注意しましょう。とくに円口座以外の利用は為替取扱手数料が別途で発生するので割高になります。出金の際は支払った金額のキャンセル処理(返金)となるのでカード会社への手数料はかかりません。
カードの特典・ポイント制度が利用できる
クレジットカードによっては利用することでキャンペーンの特典が利用できたり、ポイントが貯まったりします。
海外FXの入金に使った分は、ショッピング利用と同じ扱いになりますので同様に特典やポイントの対象となります。海外FXへの入金額は少ない方でも数万円、多い方は10万円以上と日常のショッピングで使う金額よりは高めです。その分、特典やポイントの恩恵を受けやすいことがメリットです。
クレジットカード入出金のデメリット
次に、海外FXのクレジットカード入出金のデメリットを確認していきましょう。
入金額しか出金できない
手続きも簡単で便利なクレジットカードですが、最大のデメリットは入金額しか出金できないことです。
確かに、初めての海外FXで入金する際にクレジットカードが一番おすすめではあります。しかし、ある程度稼げる投資家にとってこれは問題です。クレジットカードで入金額を出金した後は、残りの金額は他の方法を使って出金しなければならず、ややこしくて面倒です。
しかも海外送金しか出金の選択肢がなかったとすれば、手数料が3,500円~5,000円程度と割高になるため注意しなければなりません。
出金の反映に日数がかかる
クレジットカードの入金は即時から数分程度で反映されるものの、出金の反映に時間がかかることがデメリットです。
カード会社にもよるのですが、キャンセル・返金の処理に数日~2週間程度かかってしまいます。とくに、通常のクレジットカードの場合、締め日の関係で取引履歴に反映されるまでに日数がかかる場合があります。金額が大きくなる程、出金が確認できるまで気になってしまいます。
予定以上に資金を使う可能性がある
デビットカードやプリペイドカードであれば、もともと預け入れている金額しか使うことはできませんので、予定以上に入金してしまうリスクは低減できます。しかし、通常のクレジットカードは締め日に清算され、しかもリボ払いの場合は月々の支払いも分割にすることが可能です。つい、許容範囲を超えて入金してしまうリスクがあります。
最初は5万円と決めていたとしても、利用可能額が100万円、200万円残っているとすれば、予定以上に入金してしまう方もいるかもしれません。とくに危険なのは、ロスカットを回避するために、入金を重ねてしまうことです。
まとめ
今回は海外FXのクレジットカード入金・出金の仕組みを解説していきました。
海外FXで最も使われている入出金方法は、簡単で便利なクレジットカードです。国内FXとは違って入出金方法が限られてしまう海外FXでは、クレジットカードの準備は必須だといえます。他にも方法はいくつかありますが、少々やっかいな海外FXの入出金の仕組みも、クレジットカードを使いこなすことで理解できるようになります。
利益分の出金を考えるならば、最終的には国際決済サービスのbitwalletか国内銀行送金の利用がおすすめですが、最初のうちはその他の方法を考えると混乱してしまいます。慣れてから、徐々にどんな方法があるのか覚えていくのがよいでしょう。
これから海外FXを始めていく初心者は、まずはクレジットカード入出金を完全に使いこなせるようにしておきましょう。
今回は、海外FXのクレジットカード入金・出金の仕組み、ポイントも貯まるクレジットカード利用のメリットデメリットをわかりやすく解説していきます。