海外FXで戸惑いがちなのが入金や出金です。入金方法や出金方法が限定されてしまう海外FXは、適切な方法で入出金を行わなければなりません。
海外FX口座を開設したのはいいけれど、いざ入金しようと思った時には、どうすればよいのか、どの入金方法がおすすめなのか悩んでしまうものです。
利用できる入出金方法は海外FX業者によって様々です。あらかじめ入出金方法を確認した上で、海外FX口座を開設することがトラブルを避けるコツです。
海外FXの始め方
海外FXは数百倍のレバレッジが魅力で、始めたいと興味を持つトレーダーは多いでしょう。
海外FXをいざ始めようと思っても、海外の業者を利用するにあたって不明な点も多く、何から手をつければよいのか足踏みしてしまうものです。
海外FXを始める手順
- 海外FXと国内FXの違いを学ぶ
- 海外FXのメリット・デメリットを把握しておく
- 海外FXの入出金方法を理解しておく
- どんな海外FX業者があるか情報収集
- サービスや入出金方法を比較する
- 条件に合う海外FX業者を選ぶ
- 海外FX口座を開設する
- 海外FX口座に入金する
- 海外FXを始める
以上の流れで海外FXを始めることが望ましいです。
海外FXの入金方法
海外FXの入出金の仕組みは、国内FXと比べて若干ややこしいのが特徴です。最初に把握しておかないと、いざ入出金を行う時に思った以上に手間や時間・コストがかかり、後悔することになります。
海外FX業者によって、利用できる入出金方法も様々ですが、一般的に使われている入金方法・出金方法を見ていきましょう。
5種類の入金方法
海外FXの入金方法には
- クレジットカード
- 国際決済サービス
- 海外送金
- 国内銀行送金
- 仮想通貨
以上の5種類があります。
入金は、それぞれ海外FX口座の会員用サイトから入金手続きを行います。入金ボタンを押すと、選択できる入金方法の一覧が出てきます。
といった流れとなり、選択した入金方法によってかかる時間やコストが異なります。反映されるまでの過程は基本的に入金取引履歴にて確認できるようになっています。
海外FXの出金方法
海外FXの出金方法も入金方法と同様に5種類の出金方法が選択できるようになっています。
5種類の出金方法
- クレジットカード
- 国際決済サービス
- 海外送金
- 国内銀行送金
- 仮想通貨
以上の5種類から選択します。出金操作も会員用サイトから手続きを行います。
出金方法もどの方法を選ぶのかによって、かかる時間やコストが異なります。出金する場合は海外FX特有のルールがあるので注意しなければなりません。
例えば・・・
クレジットカードで入金した場合、入金金額の範囲内でなければ出金ができません。クレジットカードの出金が最優先されるので、その他の出金方法はクレジットカードの入金金額を超過した場合にしか利用できないケースが多くなります。
国際決済サービスの場合でも同様のルールが適用されることがあります。
海外FXの常識として、犯罪防止の意味も含めて基本的に入出金は同じ方法にて推奨・規定されています。
海外FXの入金方法を完全比較
それでは、海外FXの入金方法を詳しく解説しながら完全比較していきます。
1.クレジットカード
海外FXで最も一般的に使われている入金方法はクレジットカードです。デビットカードやVISAプリペイドでも利用可能です。海外FX業者によってはデビットカードとVISAプリペイドは受け付けていない場合があります。
また、カード会社によっては海外FXの利用ができない場合もあります。
では、クレジットカードで支払う仕組み・手数料や注意点などを見ていきましょう。
クレジットカードで支払う仕組み
すでにクレジットカードを持っている方なら、入金手続きは非常に簡単です。カード番号・セキュリティ番号、入金金額を入力するだけで、たいていの場合は数分(5~10分以内)で口座に反映されます。
海外FXでクレジットカードで入金した場合、ショッピングでの支払いと同じように処理されます。利用店が海外FX業者名が記録され、海外FX業者で○○円の買い物をしたことになります。
利用できるクレジットカード
海外FXで利用できるクレジットカードは海外FX業者によって異なります。
VISAが使える海外FX業者は多い
VISAなら、ほとんどの海外FX業者で利用できます。通常のVISAとVISA Secure と2つのタイプがあります。VISA Secureは決済が行われる際にカード会社が規定しているパスワードの入力があるため、より安全に使って頂けます。
その他のブランド
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- DISCOVER
VISAの次に多いのが、Mastercardです。JCBが使える海外FX業者もいくつかあります。American Express、Diners、DISCOVERは使える海外FX業者が少なく限られてきます。
クレジットカード入金の手数料
一部を除いてほとんどの海外FX業者にて、クレジットカードによる入金は手数料がかかりません。無料で入金できる場合が多いです。(ただし、カード会社にかかる為替手数料や利息などは別です)
クレジットカード入金のおすすめポイント
手間をかけずに簡単に入金できる点がクレジットカード入金のおすすめポイントです。すでにカードを持っていれば、その場ですぐに入金手続きを行うことができます。日本円口座を利用すれば、カード会社にかかる手数料も抑えていけます。
クレジットカード入金の注意点
入金したクレジットカードに返金処理が行われますので、違うクレジットカードに出金することはできません。犯罪防止の目的から、本人の名義以外のカードを使うことはできません。
入金してから1年以上経つと、返金処理が行えないためその他の出金方法が選択できます。
2.国際決済サービス
国際決済サービスとは
国際決済サービス入金の仕組み
海外決済サービスは、国内の銀行口座を使って資金のやり取りをしたい時に、海外FX業者の銀行口座と投資家の銀行口座をつなげる役割をしてくれます。
投資家は国内の銀行口座から国際決済サービスの口座に入金します。
投資家から資金を預かっている国際決済サービスは、預かった資金を提携先である海外FX業者の銀行口座に振り込むことができます。
クレジットカードを直接使いたくない方は、国際決済サービスを介してクレジットカードを使うこともできます。その際、カード情報は国際決済サービスにしかわかりません。
また、手持ちのカードが使えなかった時の手段として国際決済サービスを利用する方法があります。
クレジットカードの入金額以上の出金を行う際の手段として使う投資家も多いようです。
海外FXで利用できる国際決済サービス
現在、海外FXで利用できる国際決済サービスは2種類あります。
- bitwallet
- STICPAY
以前はPaypal、NETELLER、Scrill、WebMoneyなど選択肢も広かったのですが、今は海外FXでのサービスを停止(日本人向け)しています。海外FXの存在をあまり好ましく思っていない、日本の金融庁の圧力にて以前は使えていた国際決済サービスは海外FXでサービスの提供できなくなったのです。
bitwallet
bitwalletは
日本語版のサイトが利用できて、日本語のサポートもあるので日本人でも簡単に登録して使うことができます。
入金する方法
bitwalletで口座開設した後、5種類のクレジットカードまたは登録した国内の銀行口座から入金が行えます。入金する通貨の種類も米ドル、ユーロ、日本円から選択できます。
出金は、bitwallet口座で受け取った金額を銀行口座に振り込むことで出金できます。
bitwallet入金の手数料
海外FX業者が課金する手数料はbitwalletの場合無料です。しかし、bitwallet側が課金する手数料がbitwalletに入金する際にかかります。
入金方法 | 種類 | 手数料 |
---|---|---|
クレジットカード | VISA/Mastecard | 8.0% |
その他 | 8.5% | |
銀行口座 | みずほ銀行 | 0.5%(キャンペーン期間無料) |
その他提携銀行 | 1.0% |
もし、みずほ銀行をお持ちの方であればコストを抑えて入金して頂けます。その他三井住友銀行など提携先銀行からの入金は1%の手数料がかかります。プラス銀行口座を利用の際は各銀行の振込手数料がかかります。
クレジットカードを使って入金する場合は、手数料が8.0%~8.5%と高くなるのがデメリットでしょう。
また、出金時にはbitwalletから銀行口座に移す際に手数料が824円かかりますので、少額出金には向いていません。数万円以上の出金だと海外送金よりもかなりお得です。
STICPAY
もう1つ海外FXで使える国際決済サービスにSTICPAYがあります。
STICPAYとは
出金は1日~2日、送金・ネット決済は約1分という速さも魅力です。国内のATMで利用できるSTICPAY専用のプリペイドカードを発行することもできます。
万が一のトラブルでも日本語サポートが利用できるので安心です。海外FXでもよく利用されている入出金方法になります。
入金する方法
STICPAYの口座を開設した後、登録した銀行口座またはクレジットカードから入金することができます。クレジットカードはVISAかMastercardと2種類のみです。他にもUnion Pay、Bitcoinからも入金可能です。
出金は、STICPAYで受け取った金額を銀行口座に移してから出金して頂けます。STICPAYカードを使えば、そのままSTICPAYカードからATMで引き出せるのが大きなメリットです。
STICPAY入金の手数料
海外FXにSTICPAYで入金する場合にかかる手数料は、海外FX業者が課金する分は無料の場合が多いです。
入金方法 | 種類 | 手数料 |
---|---|---|
クレジットカード | VISA/Mastecard | 3.8% |
銀行口座 | 国内の銀行口座 | 1.0% |
仮想通貨 | Bitcoin | 1.0% |
STICKPAYが課金する手数料は、銀行口座からの入金は手数料が1%なので格安です。ただし、利用する銀行の振込手数料が別でかかります。(振込が無料なら無料です)
クレジットカードの場合でも3.8%ですからbitwalletよりはコストを抑えることができます。
出金の際にかかる手数料は、STICPAYから銀行口座に移す際の手数料が1.5%+800円となります。出金金額が大きくなればそれだけコストがかかるのがデメリットでしょう。STICPAYカードを利用すれば入金時は1.3%、出金時は1%となりますので非常に便利です。
国際決済サービスのおすすめポイント
国際決済サービスのおすすめポイントは、クレジットカードや銀行口座を登録しておけば、いつでも自由自在に複数の海外FX会社での入出金に対応できる点です。安易にカード情報を提供したくない方でもセキュリティ面で安心できる方法です。
国際決済サービスの注意点
国際決済サービスの利用にあたって注意しておきたいことは、bitwalletもSTICPAYも、いつ利用不可になるかわからないということです。というのも、日本の金融庁は海外FXへと資金が流入することを何とかして食い止めようとしています。金融庁の圧力から日本人向けのサービス提供を停止した国際決済サービスはいくつもあります。
3.海外送金
海外送金とは
クレジットカードや国際決済サービスがここまで普及する以前は、主に海外送金にて海外FXへの入金が行われていました。
入金する方法
海外送金で海外FXに入金する方法は、海外FX業者が指定した銀行口座あてに、各自の銀行口座、銀行・郵便局の窓口にて海外送金手続きを行います。
出金時には、海外FX業者が顧客が指定した銀行口座に海外送金を行います。
手数料
海外送金の場合も海外FX業者が課金する手数料はほとんどの場合無料です。
海外送金では、海外送金を行う金融機関に手数料がかかります。国内からの海外送金は通常3,000円~5,000円程度かかります。手数料の内訳は送金手数料と為替取扱い手数料です。円口座の利用なら送金手数料が3,000円程度です。
おすすめポイント
海外送金はコストがかかりすぎるため、日常的に使う入出金方法としてはあまりおすすめできません。ただ、出金額がクレジットカードの入金額を超えてしまった時、国際決済サービスが使えなかった時などの最終手段として使い方はわかっておいた方がよいです。
海外送金の注意点
海外送金による入金は3営業日~5営業日ぐらいの日数がかかります。海外送金手続きの際に記入事項が多いなど、手間がかかるのもデメリットです。
海外FX口座の名義人と同じ名義の口座でなければ、海外送金での入出金はできないので注意して下さい。
4.国内銀行送金
国内銀行送金とは
反映も早く、手数料が安いのですが利用できる海外FX業者はごく限られています。AXIORYは国内銀行送金が使える数少ない海外FX業者の1つです。詳しくはこちらから詳細が確認頂けます。
入金する仕組み
入金方法を国内銀行送金で選択すると、送金事業者への登録画面が表示されます。送金事業者への登録が完了した後、送金事業者あてに各自の銀行口座から振り込み手続きが行えます。
送金事業者への登録が完了していれば、出金方法でも国内銀行送金が選択できます。
手数料
国内銀行送金でかかる手数料は基本的に海外FX業者や送金事業者の分は無料です。送金に利用する各自の銀行にかかる振込手数料のみです。
振込手数料が無料の銀行であれば無料で入金が可能です。振込手数料がかかる場合は国内送金と同じ金額の手数料がかかります。金融機関によって振込手数料は異なりますが200円~500円程度の場合が多いでしょう。
おすすめポイント
手数料がかからないことを重視するならば、国内銀行送金は最も早く・安く入金できる方法になるでしょう。
国内銀行送金の注意点
国内銀行送金は確かに便利な入金方法で、出金時もコストを抑えることが可能ですが、利用できる海外FX業者が非常に少ないことがデメリットだといえるでしょう。選べる海外FX業者が限られてしまいます。
5.仮想通貨
仮想通貨の口座を持っている方は、仮想通貨にて入金する方法も選べます。
仮想通貨とは
海外FXで使える仮想通貨
海外FXで使える仮想通貨はBitcoinが主流です。近年、Bitcoinを採用する海外FX業者は増えてきていますが、そんなに多いわけではありません。マイナーな海外FX業者の中には、イーサリアム、ライトコイン、リップルなどが使える業者もあるようです。
入金方法
入金方法でBitcoinを選択すると、Bitcoin口座から出金するためのQRコード・ウォレットアドレスが発行されます。発行された情報をBitcoin口座に読み取り・入力することで、指定した金額がBitcoin口座から海外FX業者へと支払われます。
手数料
Bitcoinによる入金手数料は約100円程度です。
仮想通貨 入金のおすすめポイント
仮想通貨 入金の注意点
入金方法で選ぶ海外FX
ご紹介してきたように、海外FXでは4種類の入金方法を選択することができます。海外FXでは入金方法によって出金方法が制限されるため、出金する時のことも考えて入金方法を選ぶことが欠かせません。
最初のうちはクレジットカードがおすすめ
投資家それぞれによって、安心できる入金方法や簡単だと思える入金方法は異なるかもしれませんが、最初のうちは、クレジットカードを使った入金方法が断然おすすめです。
海外FXを始めてから、いきなり大きな資金を入金する方はそんなにいないと思います。10万円以下、数万円程度のやり取りであれば、ひとまずはクレジットカードを使った方が手間もかからずわかりやすいです。とくにデビットカードやVISAプリペイドなら、海外利用の手数料も安くなるカード会社も多いのででコストは抑えていけます。
クレジットカード入金おすすめの海外fx業者
入金手続きがわかりやすい「XM」
XMは、VISAとJCBで入金できます。XMのサイトはわかりやすくて初心者でも使いやすいのでおすすめです。bitwallet・STICPAYも使えますが、入金した分しか出金できないので注意が必要です。
使えるクレジットカードが多い「GEMFOREX」
Gemforexは入金に使えるクレジットカードが多いです。VISA、Mastercard、American Express、Diners Club、Discoverで入金できます。国際決済サービス、仮想通貨でも入金可能です。入金方法にかかわらず出金時には海外送金しか選択できませんが、手数料がかからず為替手数料のみとなっており特殊な海外FX業者でもあります。
海外FXに慣れてきたら国際決済サービスが便利
確実に入金額を超える金額で利益が出せるようになったり、海外FX口座の使い方に慣れてきたら、国際決済サービスの銀行口座からの入金がおすすめです。銀行口座から入金すれば約1%程度の手数料で済みますし、振り込みが無料になる銀行口座を使えばコストは抑えていけます。
FXの中級者以上の方は、最初から入金額以上の大きな利益が出せる場合もあるでしょう。あらかじめ国際決済サービスの口座を作っておけば、いつでも金額を問わず出金に対応できるので安心です。
国際決済サービスでおすすめの海外FX業者
国際決済サービスが使える海外FX業者でも、国際決済サービスは入金した分しか出金できないなど利便性が低いケースもあります。せっかく国際決済サービスでわざわざ口座を作って入金するのであれば、できれば出金時の規制がない海外FX業者を選んだ方が将来的に楽です。
TITAN FX
TITAN FXはSTICKPAYとbitwalletの両方で入金可能です。入金通貨も日本円、米ドル、豪ドル、シンガポールドル、ユーロと選べるのが特徴です。入金方法にかかわらずSTICPAYとbitwalletから出金して頂けますので、いざという時に便利です。ちなみにクレジットカードはVISAとMastercardが使えます。
HotForex
HotForexもbitwalletが使えるおすすめの海外FX業者の1つです。入金方法にかかわらずbitwalletでの出金に対応しています。クレジットカードもVISA、VISAsecure、Mastercard、Maestro、JCBが選択できます。仮想通貨も4種類に対応しているのが特徴です。
まとめ
海外FXで一番厄介なのは、入出金方法が国内FXとは全く異なり独特のルールがあることです。海外FXの入金方法や出金方法がきちんと理解できていなければ、後々トラブルになる可能性があります。入金方法を決める時には、出金時のことも考えたうえで選択してくことがポイントです。
初めての海外FXであれば、手持ちのクレジットカードが海外FXに使えるのかどうかを確認する意味も込めて、最初にクレジットカードでの入出金方法を覚えておくことをおすすめ致します。次のステップとして国際決済サービス、そして最後の手段として海外送金を念頭に置いておくと良いでしょう。
仮想通貨に興味がある方やすでに取引がある方は、仮想通貨での入出金方法も覚えておくと便利ですよね。手数料の安さや反映の速さにこだわるなら国内銀行送金が使える海外FX業者に限定するのも1つの方法です。