海外FXで稼せぎ始めた時に気になるのが、手数料が安い出金方法はどれかということです。外FXでは大きく6種類の出金方法があり、それぞれ使い勝手や手数料などが異なります。
慣れないうちは、クレジットカードが簡単で便利ですが、いざ入金額以上を出金するとすれば他の方法を考える必要があります。どんな出金方法があって、手数料はどれくらいなのでしょうか。
海外FXの出金方法の種類
海外FX業者によって対応している出金方法は様々ですが、海外FXでは6種類の出金方法があります。
- クレジットカード
- 国際決済サービス
- 海外送金
- 国内銀行送金
- プリペイドカード
- 仮想通貨
それぞれどのような出金方法なのか、手数料はどれくらいなのかを見ておきましょう。
1.クレジットカード
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードを使って入金している場合は、入金額と同じ金額を出金することができます。
クレジットカードの出金は支払い金額をキャンセル・返金する仕組みになっているので、入金にクレジットカードを使っていない場合は利用できない方法です。また、入金額以上の出金には使えない方法となります。
手数料
ただし、デビットカード、プリペイドカード以外は毎月決まった期日に利用金額や手数料が計算されています。カード会社の清算日(締め日)の関係で、キャンセル処理が完了するまでに一旦は手数料や利息が加算されてしまう可能性もあります。
2.国際決済サービス
国際決済サービスは、世界中で使えるオンラインウォレットのことで今のところ日本で使えるのは2社あります。
- bitwallet
- STICKPAY
国際決済サービスで出金するためには、事前にアカウント登録をして、銀行口座を紐づけておく必要があります。国際決済サービスが使える海外FXには2つのタイプがあります。
- 入金方法に使い、かつ入金額しか出金できない
- 入金方法で入金額を出金した後で使える
- 入金方法を問わずに出金に使える
海外FXで国際決済サービスを使う時には、上記のどのパターンに該当するのか事前の確認が大切です。
手数料
- bitwalletの手数料 → 金額を問わず一律824円
- STICKPAYの手数料 → 800円+出金額の2%
円口座以外を利用の方は、別途で為替手数料がかかります。
3.海外送金
海外送金は、海外の金融機関から国内の金融機関に送金をしてもらう出金方法です。海外FX業者の中には、出金方法が海外送金しか選べない場合もあります。
ほとんどの海外FX業者にて海外送金で出金が可能となるのですが、手数料が高いためあまりおすすめできません。他に方法がなかった場合に使いたい出金方法です。
手数料
海外送金手数料や中継手数料が3,500円~5,000円程度。加えて、円口座以外を利用の場合は為替手数料がかかってしまいます。さらに、出金額によっては電話で確認する金融機関もあり、面倒でもあります。
4.国内銀行送金
国内銀行送金は、海外FX業者が提携する決済サービスを使って、決済サービス業者のネットワークにて国内送金として扱える出金方法となります。普段の国内での銀行振り込みと同じ方法で出金できます。
国内銀行送金は、事前に決済サービスへアカウント登録をして各自の銀行口座との紐づけを行っておきます。登録後は、会員用サイトから簡単に手続きできるようになります。
手数料
ただし、採用している海外FX業者は少なく、最低出金額がやや高めの設定となる場合もあります。
5.プリペイドカード
ごく限られた海外FX業者では、海外FX口座からチャージが可能なプリペイドカードを発行しています。以前はXMなどプリペイドカードを発行する海外FX業者は多かったのですが、日本の金融庁からの圧力にて今はほとんどがサービスを停止しています。
海外カードに対応するATMにていつでも簡単に出金できるのがプリペイドカードの利点です。今のところメジャーな海外FX業者ではLand-FXがカードを発行しています。また、国際決済サービスのSTICKPAYのプリペイドカードを作成することも可能です。
手数料
Land-FXプリペイドカードは香港ドル経由で手数料は出金額の1.2%にプラス為替手数料。STICPAYも香港ドル経由となり、出金額の1%の手数料とプラス為替手数料がかかります。
6.仮想通貨
仮想通貨は仮想通貨の口座を持っている場合に利用できる出金方法です。仮想通貨の口座、または仮想通貨専用のウォレットサービスを仲介して入出金を行うことができます。すでに仮想通貨取引を行っている投資家に便利な方法です。
数ある仮想通貨の中で対応できるのはおもにBitcoinで、稀にEthereum、Litecoinなどに対応しています。仮想通貨に対応する海外FX業者はまだ少ないものの、今後はおそらく採用する業者は増えてくるといわれています。
手数料
仮想通貨で出金する際の注意点は、通貨から仮想通貨に換金する時と仮想通貨から日本円で出金する時に相場変動の影響を受けることです。価格レートによって利益になることもあれば、損失を出すリスクもあります。
海外FXで出金する際の注意点
海外FXの出金方法や手数料が大まかに理解できたところで、注意点を確認しておきましょう。
利用できる出金方法を確認
まず出金する際に一番大切なことは、どの出金方法が利用できるのか確認しておくことです。
海外FX業者ごとに出金で優先される順位があるなど、出金ルールがあります。一般的に、クレジットカードの入金がある場合は、クレジットカードで入金額を出金してからでないと他の方法が選択できない海外FX業者が多いです。
最低出金額と手数料の確認
利用できる出金方法がわかったら、次に確認するのは最低出金額の規定がないかどうかです。
最低出金額の規定がある場合は、その金額以下の出金には対応できなかったり、手数料がかかったりと条件が異なります。また、ボーナスの利用がある場合はボーナスが消滅したりするので注意する必要があります。
日数や履歴を確認
出金手続きをしてから、どれくらいの日数・時間がかかるのかを事前に確認しておいた方が安心です。また、入出金の取引履歴はどこで確認すればよいのかも調べておきましょう。
金額や状況によって最適な出金方法が異なる
出金金額やそれぞれの状況によって、手数料が安くなる最適な出金方法が変わってきます。
例えば、手数料が出金額の〇%とある時は、高額になると手数料も多きくなりますが少額の場合はむしろ安くなるケースもあります。また、海外FX業者が発行するプリペイドカードは国内では手数料が高くとも、ATMで簡単に出金できる利便性があったり、海外で外貨で利用できたりするメリットもあります。
一番手数料が安い海外FXの出金方法
海外FXの出金にかかる手数料をまとめると以下のようになります。
出金方法 | 出金手数料 | 使いやすさ |
---|---|---|
クレジットカード | 基本無料、カード会社による | ★★★★★ |
国際決済サービス/bitwallet | 振り込み手数料824円 | ★★★★★ |
国際決済サービス/STICPAY | 800円+出金額の2% | ★★★ |
海外送金 | 送金手数料3,500~5,000円程度 | ★★★ |
国内銀行送金 | 基本無料 | ★★★★ |
プリペイドカード/Land-FX | 手数料1.2% 為替手数料 | ★★ |
プリペイドカード/STICPAY | 手数料1.3% 為替手数料 | ★★ |
仮想通貨 | 基本無料~数百円程度 | ★★★ |
出金する金額によって、安くなる方法が変わってきます。それでは、海外FXではどの出金方法が一番安いのでしょうか。仮に10万円を出金するとしてシュミレーションしていきます。合わせて出金金額や状況などいくつかパターンごとに手数料を比較していきたいと思います。
10万円を出金する場合の手数料
クレジットカードの手数料
- クレジットカードの入金額が10万円または10万円以上
デビットカードやプリペイドカードなら即時決済なので完全に無料です。通常のクレジットカードの場合は締め日までにキャンセルが間に合わない場合は、その月の手数料や利息を払う必要があります。
- クレジットカードの入金額が10万円以下
海外FX業者の出金ルールに従って、まずはクレジットカードで入金分の金額を出金することになります。残りの金額はその他の出金方法を選択することになり、相応の手数料がかかります。
国際決済サービスの手数料
- bitwalletの場合
bitwalletなら金額を問わず824円の手数料となるので、出金額が大きくなるほどお得です。少額出金の場合はbitwalletだと手数料の比率が大きくなるのでおすすめできません。
- STICPAYの場合
STICPAYは出金額が大きくなるほど手数料も大きくなるのが特徴です。少額出金の場合にコストが抑えられる出金方法となります。
- 1万円の出金だった場合
例えば1万円の出金だった場合、bitwalletの手数料は824円。STICPAYでも900円しかかかりません。出金する金額によってどちらが安くなるのか変わってきます。
海外送金の手数料
円口座以外からの出金は、さらに為替手数料が1ドルあたり0.5円~1.0円ほどかかるので手数料が高すぎて割に合いません。少額出金の場合は手数料だけでなくなってしまいます。
数十万円~数百万円程度を海外FXの円口座から出金するのであれば、あまり気にならない金額だといえるでしょう。
国内銀行送金の手数料
海外FX業者が採用している決済サービス業者によっては、出金額を問わず一律で2,000円程度かかることもあります。また、一部の海外FX業者では国内銀行送金でかかった分の手数料を後日キャッシュバックしてくれるところもあります。
1万円以上、2万円以上、5万円以上なら無料などと規定が決められていますので確認するようにして下さい。
プリペイドカードの手数料
- Land-FXのプリペイドカードの場合
Land‐FXのプリペイドカードは香港ドルがベース通貨となるため、出金するタイミングの為替レートにも左右されてしまいます。海外FX口座からプリペイドカードにチャージする時、プリペイドカードから香港ドルを日本円に換金する時に損失が生じるリスクがあります。出金額が大きくなるほど手数料も高くなるのが特徴です。
もし、香港に仕事や旅行で渡航する方や、香港ドルでネット通販などを利用する方であれば、為替手数料の4%がかからないので日本のカードを使うよりはお得に利用できるでしょう。
仮想通貨の手数料
仮想通貨の価格レートは、FXの通貨同様につねに変動しています。まず、海外FX口座から仮想通貨の口座(ウォレット)に出金する時、そして仮想通貨から日本円で銀行口座に出金する時に価格レートによって損失が出るリスクがあります。
仮想通貨で有利に出金するためには、仮想通貨取引の経験が必要です。仮想通貨の中級者以上の方におすすめな出金方法となります。
まとめ
海外FXの出金方法は6種類ある中、仮に10万円を出金する場合に一番安い方法は入金額以内であればクレジットカードです。クレジットカードなら支払いのキャンセル・返金扱いとなるため手数料は基本無料で、手続きも簡単です。入金方法でクレジットカードを使っていないければ利用できない出金方法なので注意しましょう。
入金額以上の利益分10万円を出金するのであれば、国内銀行送金で無料にできる場合があります。また、国際決済サービスbitwalletなら出金額を問わず842円で国内の銀行口座に出金できるのでおすすめです。
他にも海外送金、海外FX業者や決済サービス業者発行のプリペイドカード、仮想通貨と、それぞれの状況に合わせた出金方法の選択が可能です。