手数料有料の海外FX口座の方がスプレッドは狭い!?おすすめの理由とトレードコストの計算方法を解説

海外FXの大きなデメリットの1つがスプレッドが広いこと。国内FXのスプレッドの狭さに馴れている投資家の中には、海外FXを始めた時にスプレッドの広さに驚いた方も少なくないでしょう。

海外FXでスプレッドを狭くするにはいくつか方法があって、利用する海外FX業者や海外FX口座によってスプレッドにも大きな差が出てきます。

中でもおすすめなのが手数料有料のECN口座を利用する方法です。手数料がかかると聞けば、思わずためらってしまうものですがコスト的にはECN口座の方が結局は経済的であるケースが多くなります。

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今回は手数料有料のECN口座とは何なのか、おすすめな理由やトレードコストの計算方法をご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみて下さい。

海外FXのスプレッドはなぜ広い?

海外FXのスプレッドはなぜ広い?

国内FXの場合、最近では米ドル/円のスプレッドで0.2pips、時には0.1pipsの固定スプレッドが提供されることも珍しくはありません。

約定力によって多少の差が出るとしても、ここまで狭いスプレッドならスキャルピングやデイトレードでも有利ですよね。短い時間で利益を狙う場合、スプレッドの狭さが利益を大きく左右してしまいます。

そこで、いざ海外FXを始めてみた時に、米ドル/円で1.0pips、1.4pipsなどとスプレッドの設定が国内FXよりもかなり広くなっていることに戸惑ってしまうものです。これって海外FXでは普通なの?と疑問に思う方も多いでしょう。

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海外FXのスプレッドはなぜ広くなってしまうのでしょうか。まずは最初に海外FXのスプレッドが広くなる理由を見ておきましょう。

スプレッドが広くなる理由がわかれば納得がいきますし、それなりに対策を考えていけます。

海外FXのスプレッドが広くなる理由

海外FXのスプレッド広くなる理由は、国内FXとは業者が採用している取引方法が違うからです。

国内FXはDD方式

国内FXの場合、店頭取引の流れがそのままオンラインサービスでも残っていて、国内FXではDD方式(ディーリング・デスク)と呼ばれる取引方法が主流です。

DD方式とは
FX業者の窓口にて「米ドルを100円で1,000通貨買います」と注文を入れ売買するやり方です。つまりDD方式では顧客は対為替市場(インターバンク市場)ではなく対FX業者と為替取引をしていることになります。
リアルタイムの為替レートが基盤となりつつも、国内FXでは自由に各社で提示レートの設定が可能となります。従って、狭いスプレッドを固定で提供することができるのです。
ただし、DD方式にはデメリットの側面もあって・・・
呑み取引では顧客が損すると業者が儲かる

国内FX業者は受けた注文を自社内で処理しています。受けた注文をすべて実際に為替市場(インターバンク市場)で取引しているわけではありません。取引をせずに受け取った資金をそのまま保有しておけば、もし、顧客が損失を出した時に返還する資金が少なくて済むからです。

顧客が損すると → 国内FX業者は儲かる = 顧客の損失額がFX業者の収益
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このような取引方法は「呑み取引」といって、法律的にはグレーゾーンになるのですが、店頭取引の流れからきているため全く正統な国内FXの取引方法となるのです。

スプレッドが狭いかわりに、FX業者に不利な注文はスリッページや約定拒否になりやすい環境にあるといえます。

海外FX業者はNDD方式

一方、海外FX業者の場合は、NDD方式(ノーディーリングデスク)が採用されています。

NDD方式とは
海外FX業者の取引ツールを使って、ダイレクトに為替市場(インターバンク市場)で売買できる仕組みのことをいいます。FX業者は基本的に顧客の売買に介入できないシステムになっています。
顧客の注文は自動的に各海外FX業者が提携している金融機関に流れています。NDD方式では顧客は世界中の金融機関と為替取引をしていることになります。
リアルタイムスプレッドに手数料が上乗せされている

NDD方式では、リアルタイムで市場のレートが反映されるためスプレッドが拡がりやすく大きく変動する傾向にあります。さらに、スプレッドに海外FX業者が課す手数料が一定の比率で上乗せされています。

海外FX業者の利益は提携先の金融機関からのマージンと上乗せした手数料が主な収益となっているのです。

顧客が取引するほど → 海外FX業者は儲かる = 顧客の利益とFX業者の利益は比例
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以上のような関係が成り立つため、スプレッドが広くなるとしてもサービスの透明度の高さから海外FXを選ぶ投資家も多いのです。

海外FXでスプレッドを狭くする方法

海外FXでもスプレッドを狭くする方法がいくつかあります。

  • スプレッドが最狭レベルの海外FX業者に変える
  • プロ口座・VIP口座などスプレッドが狭い口座に変える
  • トレード手法を中長期に変える
  • 手数料有料のECN口座を利用する

上記の方法の中でも、手数料有料のECN口座を利用する方法が短期トレーダーにはおすすめです。

海外FXでスプレッドが広いと感じた時の対策をこちらの記事で解説してます。合わせて参考にして下さい。

ECN口座とは

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海外FXに馴れていない方は、ECN口座のことをよく知らない方も多いと思いますので、詳しく解説していきましょう。

ECN口座とは

Electronic Communication Network(電子取引所取引)を略したもので、個人投資家、投資機関、金融機関などすべての為替市場(インターバンク市場)の参加者たちが互いにマッチする価格で売買できる口座のことをいいます。
ECN口座のイメージ
ECN口座のイメージ
株式取引では板情報などで買値・売値が確認できるようになっていますよね。ECN口座では株式取引のように、買値に売り手がついた時、売値に買い手がついた時に取引が成立する仕組みになっているので、ほぼ希望通りの価格で売買できるようになります。
ちなみに通常の海外FX口座のことをSTP口座(Straight Through Processing)といいます。

スプレッドが狭くなる

ECN口座なら世界中の市場参加者同士で取引が可能となるため、希望する価格・有利な価格で約定しやすくなるのが大きなメリットです。通常の取引で上乗せされている海外FX業者への手数料も別途で課金されるため、スプレッドが数段狭くなります。

米ドル/円の場合で、最狭クラスになると0.2~0.4pips、やや広くなる場合でも0.6~0.8pipsあたりのスプレッドで取引が可能です。

手数料がかかる

ただし、ECN口座の場合は通常だとスプレッドに上乗せされている海外FX業者への手数料が、別途で課金される仕組みになっています。

海外FX業者によって、手数料には差がありますが概ねのところで「片道3~5ドル/1Lot」の手数料が取引するたびに残高から差し引かれます。

ECN口座は手数料を払ってもおすすめ?

ECN口座は手数料を払ってもおすすめ?

いくら海外FXはハイレバレッジで大きな取引ができるとしても、いくら透明度が高いNDD方式だとしても、広いスプレッドでは短期トレードの場合なかなか思うように結果が出ないといえます。

実際に海外FXで取引をしてみるとわかるように、約定した時点でマイナス額が大きいため、プラスに転向するまでに時間がかかりすぎてしまいます。

とくにスキャルピングの場合は、ほんの数秒~数分での取引となりますのでスプレッドが広すぎてしまうと、やっと±ゼロの地点にきたとしても、その時にはすでに相場の流れが変わり始めているわけです。非常に効率が悪いです。

スキャルピングやデイトレードなど、海外FXの短期トレードで稼いでいる投資家のほとんどがECN口座を利用しているといっても過言ではありません。
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ECN口座を利用すれば国内FXなみに狭いスプレッド、さらに海外FX特有のハイレバレッジと約定力にて、この上なく有益な取引が実現できるのです。しかし、ここで手数料無料に慣れている方の多くが抵抗を感じてしまうものです。

そこで、実際に通常のSTP口座とECN口座では、トレードコスト的にどうなのかを検証していきたいと思います。

トレードコスト

人の心理として、スプレッドに暗に上乗せされた手数料は「仕方がない」と思える反面、「手数料」という項目で別途で課金されてしまうとなぜか拒否反応を起こしてしまいます。

おそらく心理的なもので、それがスプレッドなら許せるけれど、手数料なら払いたくない、となってしまうのが普通です。

STP口座も結局は手数料を払っている

ここでよく考えておきたいのは、結局はSTP口座でも手数料をしっかり払っているということです。STP口座とECN口座の違いは、約定価格に手数料が反映されるかどうかの違いです。

STP口座は手数料込みのスプレッドとなっているため、手数料は名目上は無料ですが、約定した時点で手数料分の損失額がポジションに反映されています。不利なポジションからのスタートとなるにもかかわらず、ひとまずは「手数料無料」の取引をしたということで納得してしまいます。

ECN口座は手数料とポジションは完全に分離されています。有利なポジションでスタートできるかわりに、別の欄に手数料という項目が加わり残高が少なくなっています。確かに別途で手数料はかかるのですが、有利なポジションにて利益が出しやすくなります。

結局手数料を払うのであれば、有利な方がよい

STP口座にしてもECN口座にしても、いずれにしても手数料を払っているのであれば、取引に有利な方がいいですよね。利益が出ればECN口座で払った手数料の分は相殺できます。「手数料」を別途で払ったとしても結果的に稼げるのであれば気にならなくなります。

  1. 「手数料無料」だけどトレードコストがかかる → 不利なポジション → 稼ぎづらい
  2. 「手数料有料」だけどトレードコストがかからない → 有利なポジション → 稼ぎやすい
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海外FXでは2つの選択肢がある中、中長期トレードなら断然①でも問題ありません。心理的な面からも「手数料無料」を選んだ方が安心できます。

しかし、スキャルピングやデイトレードはほんの短い時間での相場動向が勝負となり、タイミングを逃せば稼ぎ損ねてしまいます。短期トレードでは後者②を選んだ方が賢明だといえるのです。

トレードコストの計算方法

では、実際にSTP口座とECN口座でどれくらいのトレードコストがかかるのか、計算方法・シュミレーションの仕方を解説していきます。

pipsを円に換算する

まず最初にpipsを円に換算するといくらになるのか確認しておきましょう。

  • 0.1pips   → 0.1銭
  • 1pips      →  1銭
  • 10pips    →     10銭
  • 100pips  →     1円
  • 1000pips  →    10円
  • 10000pips → 100円

STP口座のトレードコスト

米ドル/円の場合でSTP口座の平均スプレッドは1.2pips~1.6pipsあたりです。

1.2pipsで計算

少なめに見積もって「1.2pips = 1.2銭」のスプレッドでかかるコストは

  • 1,000通貨 × 1.2pips = 12円
  • 10,000通貨 × 1.2pips = 120円
  • 100,000通貨 × 1.2pips = 1,200円
  • 1,000,000通貨 × 1.2pips = 12,000円

以上のようになります。

ECN口座のトレードコスト

米ドル/円のECN口座の平均スプレッドは0.3~0.6pipsあたりです。

0.5PIPSで計算

少し広めだったとして「0.5pips =  0.5銭」で計算すると

  • 1,000通貨 × 0.5pips  = 5円
  • 10,000通貨 × 0.5pips  = 50円
  • 100,000通貨 × 0.5pips  = 500円
  • 1,000,000通貨 × 0.5pips  = 5,000円

スプレッドのコストは以上のように半額以下になります。

手数料を計算

ECN口座では手数料が片道3ドル~5ドル/1Lotがかかりますので、片道3ドルで手数料の分を計算します。

  • 1,000通貨 → 0.03ドル(3円程度)
  • 10,000通貨 → 0.3ドル(30円程度)
  • 100,000通貨 → 3ドル(300円程度)
  • 1,000,000通貨 → 30ドル(3,000円程度)
ECN口座のトータルのトレードコスト

スプレッドのコストと手数料を足した、ECN口座のトータルのコストは以下のようになります。

  • 1,000通貨 → 8円(STP/12円)
  • 10,000通貨 → 80円(STP/120円)
  • 100,000通貨 → 800円(STP/1,200円)
  • 1,000,000通貨 → 8,000円(STP/12,000円)

というように、手数料を払ったとしても断然ECN口座の方が割安なのです。

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しかも、ECN口座のメリットはコストを抑えられるだけではありません。有利なポジションによって勝率が高くなることに加え、手数料が経費にできますので節税効果もあります。ECN口座は「手数料有料」でもかなり有益・経済的な口座だといえるのです。

おすすめECN口座

おすすめECN口座

海外FX業者によって同じECN口座でも、スプレッドや手数料に差が出てきます。最後に、おすすめのECN口座を3社ご紹介しておきましょう。

TitanFX Zeroブレード口座

TitanFX Zeroブレード口座

米ドル/円の平均スプレッド → 0.3~0.4pips

ECN口座:Zeroブレード口座

特徴

TitanFXは世界最大の大手金融インフラEQUNIX社のデータセンターを確保。加えて、東京にもサーバーを確保していることから、業界トップクラスの最狭スプレッドと高い約定力を提供しています。

スプレッドを重視するなら、迷わずおすすめできる海外FX会社です。設立2014年と比較的に新しい海外FX業者ですが、良質なトレード環境・サービスにて国内でも高く評価されています。

手数料・その他

片道3.5ドル/ 1Lot

  • 最低入金額:200ドル
  • 最低取引通貨数:1,000通貨
  • レバレッジ:最大500倍

スプレッド 公開データ

TitanFXではZeroスタンダード口座(STP)とZeroブレード口座(ECN)の2つの口座があり、STP口座でも海外FXではトップクラスの最狭スプレッドを誇っています。

通貨ペアZeroスタンダード口座Zeroブレード口座
USDJPY(米ドル/円)1.20pips0.29pips
EURUSD(ユーロ/米ドル)1.00pips0.10ips
EURJPY(ユーロ/円)1.40pips0.30pips
GBPUSD(英ポンド/米ドル)1.20pips0.40pips
AUDUSD(豪ドル/米ドル)1.30pips0.31pips
EURGBP(ユーロ/英ポンド)1.53pips0.53pips
ZARJPY(南アランド/円)1.44pips0.44pips

AXIORY ナノ口座

AXIORY ナノ口座

米ドル/円の平均スプレッド → 0.3~0.8pips

ECN口座:ナノ口座

特徴

スプレッドの狭さならAXIORYも見過ごせない海外FX会社の1つです。大手金融インフラEQUINIX社のデータセンター、提携LP数の数も多く約定率は99.99%を実現しています。

公式サイトでもリアルタイムスプレッドや約定率の実測データを公開しています。運営実績があり信託保全も用意、サービスの透明度が高く信頼できる海外FX会社として定評があります。

手数料・その他

片道3ドル/1Lot

  • 最低入金額:200ドル以上
  • 最低取引通貨数:1,000通貨
  • レバレッジ:最大400倍

スプレッド 公開データ

AXIORYではスタンダード口座(STP)とナノ口座(ECN)と2つの口座があります。スタンダード口座でも

通貨ペアスタンダード口座ナノ口座
USDJPY(米ドル/円)1.4pips0.4pips
EURUSD(ユーロ/米ドル)1.1pips0.1pips
GBPJPY(英ポンド/円)2.1pips1.0pips
EURJPY(ユーロ/円)1.4pips0.4pips
GBPUSD(英ポンド/米ドル)1.1pips0.2pips
USDCAD(米ドル/カナダドル)2.1pips0.9pips
AUDNZD(豪ドル/NZドル)2.4pips1.3pips

TRADEVIEW

TRADEVIEW

米ドル/円の平均スプレッド → 0.1~0.3pips

ECN口座:ILC口座

特徴

TRADEVIEWは国内での知名度はまだそこまで高くないのですが、スプレッド重視の上級者から人気がある海外FX会社です。EQUINIX社のデータセンターと50社以上の大手LPを確保していることが強みです。

サービスの質は高いものの、口座や取引ツールの種類が多く若干わかりづらいことや、日本語サポートがあまり充実していないことが気になる点です。簡単な英語がわかる方や海外FXの経験者におすすめです。

手数料・その他

片道2.5ドル/1Lot

  • 最低入金額:1,000ドル
  • 最低取引通貨数:100,000通貨
  • レバレッジ:最大100倍

スプレッド 公開データ

Tradeviewの口座は取引ツールやレバレッジなどによって5つの口座から選択できます。代表的な口座は、xLeverage口座(STP)、ILC口座(ECN)があります。ECN口座のリアルタイムスプレッドが公式サイトにて公開されています。

通貨ペアリアルタイムスプレッド
USDJPY(米ドル/円)  0.1pips
EURUSD(ユーロ/米ドル)  0.4pips
GBPUSD(英ポンド/米ドル)  0.6pips
EURJPY(ユーロ/円)  0.6pips
AUDUSD(豪ドル/米ドル)  0.3pips
USDCAD(米ドル/カナダドル)  0.7pips
EURGBP(ユーロ/英ポンド)  0.5pips

以下の記事では、海外FXのスプレッド比較のコツを解説しています。ECN口座選びの参考にしてみて下さい。

まとめ

まとめ

今回は、手数料有料の海外FX口座、スプレッドが狭いECN口座について解説していきました。

ECN口座は手数料が別途で課金されてしまうため、慣れない方は敬遠しがちです。しかし、通常の海外FX口座、STP口座の場合は手数料が無料でもスプレッドに手数料が上乗せされていることがわかりました。

いずれにしても手数料を払うのであれば、とくに短期トレードの場合、スプレッドは狭いにこしたことはありません。

トータルのトレードコストは具体的に計算してみれば、ECN口座の方が結局は割安になります。ECN口座なら狭いスプレッドにて短期トレードで有利なポジションが持ちやすいことに加え、経費計上して節税につなげることも可能です。

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海外FXのハイレバレッジを活かしながらスキャルピングやデイトレードで稼いでいきたい方は、ぜひこの機会にECN口座の利用を検討してみて下さい。

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mi001you

投資信託、株式投資、外貨預金、FX、金、プラチナ、不動産投資などのバランス投資を副業として5年目。自己流の金融ライターが投資や資産運用をわかりやすく解説します! これまでの経験を活かした節約・お得な金融情報なども公開しています。 職歴:飲食関連、IT業界、住宅設備等の営業職を経て、独学にて投資を学び個人投資家・金融ライターとして独立。