海外FXのコピートレードとは?コピートレードの仕組み・やり方、メリットデメリットとは?

海外FXではコピートレードというトレード方法があります。一部の海外FX業者が提供しているサービスで、簡単にいえば成績がいい投資家のトレード手法をコピーしてトレードできる仕組みになっています。

自動売買/EAと似ているサービスですが、プログラミングされたトレードではなく基本は裁量トレードとなる点がコピートレードの特徴です。国内FXでは規制の問題から採用している業者はありません。コピートレードは海外FXならではのサービスとなり、興味を持つ方も多いでしょう。

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今回は海外FXのコピートレードの仕組みやり方メリットデメリットなどを詳しく解説していきます。ぜひ参考にして下さい。

海外FXのコピートレードとは

海外FXのコピートレードとは

コピートレードとは

成績が優秀なトップトレーダーたちのトレードを、そのままコピーして利用できるトレード方法のことをいいます。

コピートレードは国内FXにはない、海外FX特有のトレード方法です。

コピートレードの仕組み・特徴

コピーするトレードは、トップトレーダーたちの裁量取引が対象となります。コピーしたいトレーダーのトレードプラットフォームと自分のMT4・MT5をリンクさせるようなイメージですね。

コピー(フォロー)することで、各自のプラットフォームにトップトレーダーたちのトレードがそのまま反映される仕組みになっています。

言い換えると、トレードプラットフォームの利用を許可して、代理人にトレードしてもらうようなイメージですね。

もちろん、許可するのはコピートレード用の口座のみですので、その他の口座とは完全に分離されているので安心です。
コピートレードのイメージ
コピートレードのイメージ

コピートレードの口座を開設して、各自で決めた資金を入金します。そして、コピートレードに登録しているトップトレーダーのリストから、利用したいトレーダーを選択します。(一定の手数料が差し引かれます)

コピー(フォロー)すると、口座が選択したトレーダーのトレードプラットフォームとリンクされますので、そのままコピートレード口座にてトレードが反映されます。期待どおりに利益が出た場合は、資金額に応じて手数料を差し引いた報酬が受け取れる仕組みになっています。

国内FXでコピートレードがない理由

ちなみに、どうして国内FXではコピートレードがないのでしょうか。

国内FXでコピートレードがない理由は、金融商品取引法や各業者の規約に違反する行為と見なされているからです。

  • 資格・許可がない者は投資について課金して助言できない
  • 一般的に代理人によるトレードは禁止されている
  • 詐欺や信頼性が低い違法のコピートレードの取り締まりが強化している

などの理由から、国内FXではコピートレードは推奨できないトレード方法となるのです。

海外FXではコピートレードは違法ではない

一方、海外FXではコピートレードは違法ではないのかと疑問に思う方もいますよね。

レバレッジ同様に、海外FXでは日本の法律は関係ないので違法ではありません。

日本の法律は、あくまでも日本に拠点を持つ業者が対象となりますので、海外FXのコピートレードをしても問題ないのです。

コピートレードのやり方・使い方

では、実際にどのような手順でコピートレードを始めればよいのか、コピートレードのやり方・使い方をわかりやすく解説していきます。

コピートレードを始める手順

まずコピートレードを始める手順は、

  1. コピートレードが使える海外FXの口座を開設する(リアル口座)
  2. コピートレード口座を開設(またはサービスへの登録)
  3. コピートレード口座に資金を入金
  4. コピートレードのストラテジーを検索
  5. 利用したいストラテジーをフォロー(コピー)
  6. コピートレード開始!

となります。

コピートレードが利用できる海外FX業者

海外FXでもすべての業者がコピートレードを提供しているわけではありません。コピートレードを利用したい場合は、コピートレードを提供している海外FX業者を選ぶ必要があります。

最近では、コピートレードを採用する海外FX業者は増えてきていますので、ある程度の選択肢から選ぶことが可能です。

コピートレードが利用できる海外FX業者をご紹介しておきましょう。

HotForex

HotForex

HotForexは多彩な口座とボーナスやキャンペーンで人気がある海外FXです。HotForexでは「HFコピー口座」というコピートレード口座を提供しています。コピーできるストラテジーの数・対象の商品が多いことや、検索機能の使いやすさや、利用者の多さなどからおすすめです。

  • 最低入金額: 100ドル(約1万円~)
  • 手数料:20%~30%(利益が出た時のみ)
  • レバレッジ:最大400倍

HotForexのコピートレードのデメリットは、円口座がないことと、手数料が若干高めの傾向にあることです。ただ、手数料が高いということは、裏を返せばそれだけ優秀なトレーダーが集まりやすいので利点でもあるといえます。

GemForex

GemForex

まずは無料で始めたい方におすすめなのがGemForexです。口座開設した方は無料でコピートレードが使い放題となります。もともとGemForexは自動売買専門のFX会社として設立されていますので、コピートレードの性能の高さが期待できます。

  • 最低入金額:1ドル(約100円~)
  • 手数料:口座開設すれば無料で使い放題
  • レバレッジ:最大1000倍

新規口座開設にはボーナスがもらえるなど特典も多いF会社ですが、システムがやや弱いのが難点です。スキャルピングなど秒速・分速トレードには不向きです。スプレッドや約定力があまり影響しないトレード手法に向いています。

FBS

FBS

FBSは日本ではそこまで知られていませんが、グローバルに展開している大手で世界的に知名度が高い海外FX業者です。スーパーカーなど豪華景品が当たるイベント・キャンペーンで有名です。FBSのコピートレードは種類も多く、比較的に手数料も安いのが大きな特徴です。

  • 最低入金額: 100ドル(約1万円~)
  • 手数料:1~5%
  • レバレッジ:最大3000倍

FBSのコピートレードは、リアル口座を開設してアプリをダウンロードすることで使えるようになります。ランキング情報が充実していたり、リターン率が高いストラテジーも多いのですが、PAMMといって取引履歴は確認できないコピートレードとなります。

TraderTrust

TraderTrust

Tradertrustは東京のサーバーが使えるECN口座、VIP口座で定評がある海外FXです。トレード環境が充実した海外FX業者ではめずらしく、ロイヤルティプログラムやキャッシュバック・ボーナスなどの特典も充実しています。リアル口座を開設すると、ソーシャルトレーダー口座というコピートレードが利用できるようになります。

  • 最低入金額:50ドル(約5千円~)
  • 手数料:数%(ストラテジーによる)
  • レバレッジ:最大500倍

Tradertrustのコピートレードは約5,000円程度から始められて、レバレッジも500倍まで選択可能と申し分がないのですが、種類が他社に比べると非常に少ないのがデメリットです。コピートレードのみを目当てに利用するよりは、リアル口座の補足的なサービスとして捉えた方がよいです。

TitanFX

TitanFX

TitanFXは約定力の高さとスプレッド狭さでトップクラスの海外FXです。ECN口座は東京のサーバーが利用できて、手数料も片道3.5ドルと格安です。TitanFXのコピートレードは「Zulutrade」の口座を別途で開設する必要があります。まずリアル口座開設後に提携先の業者に登録して利用可能となります。

  • 最低入金額:200ドル(約2万円~)
  • 手数料:無料
  • レバレッジ:最大400倍

豊富なストラテジーと取引データ、手数料も無料で、コピートレード専門の業者のサービスが利用できます。TitanFXで口座開設後に別途で申し込まなければならない点が若干面倒ではあります。もともとTitanFXの口座を持っている方や良質なECN口座を開設したい方におすすめです。

コピートレード口座の開設方法

コピートレード口座の開設方法を、HotForexを例に見ていきましょう。(利用したい海外FX業者によって若干の手順はことなります)

1.HotForexの口座を開設する

まず最初に、HotForexのリアル口座を開設します。

口座は6種類から選べます。最低入金額が一番低い「マイクロ口座」ならわずか5ドルから始められます。

HotForexの場合は、もともと口座に「HFコピー口座」というコピートレード用の口座が用意されていますので、ダイレクトにコピートレード口座の開設も可能です。

HotForexの口座開設はこちら

HotForexは資金管理用の「MyHFお財布口座」に一旦入金してから、各口座に資金を振り分けることができます。bitwalletで入出金も可能です。一旦、投資資金をまとめて入金しておくと便利です。

2.HFコピー口座を開設する

HotForexの口座を開設したら、「HFコピー口座」の「フォロワー口座」を開設します。

通常、コピートレード口座はストラテジーを提供する側用の「プロバイダー口座」と、ストラテジーをコピーする側の「フォロワー口座」とに分かれています。
2.HFコピー口座を開設する
会員サイトのメニュー「HFコピー」から「フォロワー口座」を選択します。そうすると「適性テスト」の画面が出てきます。「適性テスト」といっても、資産状況に関する一般的な質問事項となるので、特別なスキルや知識は不要です。非常識な回答をしなければほぼ問題なくクリアできます。
2.HFコピー口座を開設する
質問に回答したら、「回答提出」ボタンをクリックして送信します。
次に、レバレッジの選択画面が出てきますので、「1:400」を選択、利用規約条件にチェックを入れて「口座を開設する」をクリックして下さい。
しばらくしてから、口座開設完了の画面が表示(またはメールで送信)され、アカウント番号、パスワードが発行されます。
ログインの際にアカウント番号とパスワードが必要となるので、わかるように保存しておいて下さい。

3.MT4にアカウント番号とパスワードでログイン

発行されたアカウント番号とパスワードでMT4にログインします。

ログインできたら、「MyHFお財布口座」からコピートレード口座に入金します。これで、準備完了です。

コピートレードのストラテジーの選び方

次に、コピートレードストラテジーの選び方と設定方法を解説します。

1.メニュー「HFコピー」からリストにアクセス

1.メニュー「HFコピー」からリストにアクセス

会員用サイトのメニュー「HFコピー」から「ストラテジーリスト」を選択します。

2.「ストラテジーリスト」から情報を検索

2.「ストラテジーリスト」から情報を検索

「ストラテジーリスト」から気になるストラテジーをクリックすると、取引履歴・成績データなど詳細が確認できます。

利益率、最大ドロー率、フォロワー数、取引通貨ペアなど気になるストラテジーの情報を検索して比較検討します。

3.利用したいストラテジーをフォロー

利用したいストラテジーが決まったら「フォロー」ボタンをクリックします。

「フォロー」ボタンを押すと確認画面が出てきますので、必要事項を入力します。

3.利用したいストラテジーをフォロー
  • Follower Account/アカウント番号
  • Amount/入金額
  • Volume Allocation/取引量
  • Rescue Level/損失額のストップ率
  • minimum volume/最小取引量

上記の内容を選択して「Start Following」をクリックすれば、コピートレードがスタートします!

コピートレード 取引状況の確認方法

会員用サイトの「マイ・フォロワー口座」からコピーしたストラテジーの取引状況が確認できます。

コピートレード 取引状況の確認方法

MT4からも、チャートやトレード履歴から運用状況をチェックすることができます。

コピートレード 取引状況の確認方法

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コピートレードのメリットデメリット

コピートレードのメリットデメリット

最後にコピートレードのメリットデメリットをまとめておきました。自分に合ったトレード方法なのかどうか吟味してから始めるようにしましょう。

コピートレードのメリット

  • トップトレーダー・プロトレーダーの手法が導入できる
  • トップトレーダー・プロトレーダーの手法が学べる
  • 多種多様なストラテジーから選べる
  • コピートレードで分散投資・リスクヘッジができる
  • トレードにかける時間が削減できる
  • 放置しておいてもコピーしたストラテジーがトレードしてくれる

など

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成績優秀なトップトレーダーのトレード手法がそのまま導入できて、放置しておいても利益が得られることや、取引履歴から手法が学べることがコピートレードの大きなメリットです。

コピートレードのデメリット

  • すべてのストラテジーが必ず勝てるわけではない
  • その時の相場動向との相性もある
  • どんなに優秀なストラテジーでも100%勝てるとの保証はない
  • 一定以上の手数料がかかるストラテジーも多い

など

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一方では、使ってみないと本当に勝てるかどうかわからない部分もあり、ある程度の損失リスクはつきものです。最適なストラテジー選びが勝率を左右するといえます。

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以下の記事ではMT4・MT5のEAについて解説しています。こちらも合わせて参考にしてみて下さい。

まとめ

コピートレードは、成績優秀なトップトレーダー・プロトレーダーのトレード手法をそのままMT4に導入できるFXサービスです。自動売買/EAと異なるのは、プログラミングされたトレードではなく、裁量トレードを基盤にしている点です。

裁量トレードならではの、その時の相場動向に応じた的確なトレードが期待できる一方では、どんなに優秀なトレーダーでも損失を出すこともあるので、絶対に100%利益出せるわけではないというリスクもあります。
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多種多様なタイプのトレーダーがいて、それぞれ異なるトレード手法が存在します。これまでの取引履歴や成績をしっかりと確認、利益が出せそうなストラテジーをしっかりと吟味して選ぶようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

個人投資家、ライター、アナリスト。海外メディアを駆使した市場リサーチが強み。副業トレーダーを経て、フリーランスとして独立。 株式投資、FX、金プラチナ、債券、外貨預金、ETF・投資信託、不動産などの分散投資を得意とする。