海外FX、FXトレードで成功するためにはトレードノートを付けることが大切です。ニュースなどの情報収集やチャート分析に時間をかけることはあっても、ついトレードノートをなおざりにしていませんか?
初心者の方はトレードノートの書き方がわからなかったり、あるいはトレードに慣れてくると、トレードノートをつける時間が勿体ないと思ってしまったりでトレードノートを付けるのが後回しになりがちです。
成功に導くFXトレードノート
トレードノートを付けたくて書き方がわからないと悩んでいる初心者の方。FXを始めたばかりの頃は、しっかりとトレードノートを付けていたのに、いつの間にか面倒になって付けなくなってしまった方。
トレードノートは付けた方がいいのだろうけどと思いながらも、後回しにしたままになっている方は、ここで改めてトレードノートの重要性を確認しておく必要があります。
海外FXだけに限らず、FX、株式、仮想通貨など、投資で成功するためにはトレードノートを付けることが欠かせません。
トレードノートが必要な理由を見ていきます。
トレードノートが必要な理由
理由1.投資家意識が高まる
まず、トレードノートをつけるという行為が投資家意識を高める役割を果たしています。
PCで入力するにしても、ノートに書きこむにしても、ノートを付けることで自然とトレードに対する心構えが形成されます。メンタル的な心構え・準備ができていないと、行き辺りばったりで、その時のタイミングに流されてトレードしてしまいます。
投資家・トレーダーとして計画・目的を持ってトレードに臨むために、トレードノートを付けることは必須なのです。トレードに対する意識が変わってくるのです。
理由2.エントリー・エグジットの理由が見いだせる
トレードノートを付けることで、無意味・無目的なエントリー・エグジットの回避につながります。
トレードノートは、簡単にいえばエントリー・エグジットの記録です。ノートに、エントリー・エグジットを記録していくことで、「なぜエントリーしのか」「なぜエグジットしたのか」理由を探すきっかけとなります。
エントリー・エグジットをトレードノートに記録することで、根拠もなしにトレードしてしまう失敗を防ぐことができるのです。
理由3.資金管理ができる
いくらの資金で、いくらで買って、いくらで売ったのか、現在の残高はいくらなのか、トレードノートは投資資金の記録でもあります。トレードノートを付けることで、資金管理の能力が身に付きます。
資金管理ができていれば、ポジションの配分や利確・損切りの引き際も判断できるようになります。だらだらと意味もなく塩漬けポジションを引きずってしまうこともなくなり、有益で勝率が高いトレードが実現しやすくなるのです。
理由4.トレード手法の反省点・改善点がわかる
そして、トレードノートを付ける最大のメリットは、トレードを振り返るこで何が悪かったのか各自のトレード手法の反省点・改善点がわかることです。
トレードの詳細を記録していくことで、投資家それぞれクセや弱点が明確になります。クセや弱点がわかれば、ではどうすればよいのか対策を立てて改善することが可能です。あとで忘れた頃に読み直して、トレードの反省点を再認識するためにも役に立ちます。
理由5.トレード手法の強み・勝法がわかる
さらに、トレードを振り返ることで何が成功の要素となったのか各自トレード手法の強み・勝ちパターンが見いだせます。
何が勝トレード・利益の要因となったのか、勝った要因となったポイントを強化することで、最強の勝法を確立することにつながります。
トレードノートの付け方
それでは、実際にトレードノートにはどのような内容を書けばよいのでしょうか。勝率を上げるために効果的なトレードノートの付け方を、ここで詳しく解説していきます。
トレードノートを付ける上で意識したいのがPDCAです。
PDCAは、PDCAサークルとも呼ばれている記録方法で、トレードに限らずビジネスで成功するために必要な項目をまとめたものです。FXトレードでも成功するためにPDCAを基盤にすることができます。
PDCAとは
PDCAとは、
- Plan = 計画
- Do = 実行
- Check = 検証
- Action = 改善
上記の4段階のサイクルを繰り返していくことで、成功につながるという理論です。
PDCAの提唱者
PDCAは1950年に米国の統計学者・経営コンサルタント、ウイリアム・エドワーズ・デミング博士(Dr William Edwards Deming)によって提唱されたマネジメントストラテジーです。
幅広い分野において有効なストラテジーとして、米国だけでなく世界的な規模で支持・採用されています。日本でも、大手企業の多くがPDCAサイクルに基づいた経営をしているといわれています。
PDCAの概要
「Plan」「Do」「Check」「Action」とPDCAの各プロセスの過程を詳しく解説していきます。
1.Plan = 計画
PDCAの第一段階は計画・目標を立てることです。
海外FX、FXトレードをやる目的・目標・計画を明確にします。より具体的な計画を立てるためには「5W2H」を参考に検討することができます・
5W
- Who(誰が)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(何を)
- Why(なぜ)
2H
- How(どのように)
- How much(いくらで)
などの詳細を明確にしながらトレードの計画・目標を立てていきます。
計画・目標の例
- 10年後に海外FXで資金を10倍に増やす
- 1年間の目標利回り10%
- スイングトレードで1か月の利益10万円を狙う
- 資金は10万円からスタート、まずは1万円増やす
- 1万円の資金を米ドル/円のトレードで3千円稼ぐ
など・・・
2.Do = 実行
第2段階は「Plan」を実行してみることです。
ここでいう実行とは、各自で立てた「計画・目標」に近づくために試行してみることをいいます。まずは試しにやってみるイメージですね。
実行の例
1万円を稼ぐためにドル円のポジション(レート・ロット数)を保有した → 結果
実際に実行してみた結果がどうだったのかを記録していきます。
3.Check = 検証
第3段階は「Do」の結果を評価・検証していきます。
FXの場合だと実行してみた結果、利益が出た場合・損失が出た場合とその要因を探るイメージです。
検証の例
ドル円がレート/108.50円の時に「買い」から入った → 相場は下降して106.50まで下がってしまった
108.50円で買ったのはなぜか、なぜ下がったのか、待つべきか、損切りすべきか、何が悪かったのか、などを検証していきます。
4.Action = 改善
第4段階は「Check」で検証した結果から、今後の具体的な改善策を明確にします。
FXで出た利益をさらに増やすためにどうすべきなのか、損失を抑えるためにどうすべきなのか、最善の方法を見出していきます。
改善の例
ドル円の含み損が8,000円まで拡大した → 含み損が3,000円の時点で損切りすべきだった
AmazonでPDCAの本を探したい方はこちら
ビジネス系のサイトでもPDCAについて詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
PDCAを基盤にしたトレードノート
PDCAを基盤にしたトレードノートの付け方は、
- Plan = FXトレード計画
- Do = トレードの実行
- Check = トレード結果の検証
- Action = どう改善すべきか
上記4つの項目を順番に書いていきましょう。
必須項目
1.トレード計画
- トレード資金(予算/残高)
- トレード手法
- エントリー根拠
- エグジット根拠
- 利確目標
- 損切り目標
など
2.トレードの実行
- 通貨ペア
- トレードのロット数
- エントリー日時/為替レート/売買区分
- エグジット日時/為替レート/売買区分
- 損益・残高状況
- その他ポジション状況
など
3.トレード結果の評価・検証
- 評価すべき点
- 反省すべき点
など
4.次のトレードでの改善点
- 今後どのような点に注意すべきか
- 利益を伸ばすためにできること
- 損益を抑えるためにできること
など
1~4までの段階を踏んだら、また1のトレード計画に戻って、トレード資金や残高の見直しから始めていきましょう。
このサイクルを繰り返すことで、トレードスキル・資金管理の向上と、メンタル強化が期待できます。
トレードノートが続かない理由と対策
トレードノートを付け始めたけれど、最初の数日だけ、続かないと悩んでいる方もいるかもしれません。おそらく、トレードノートが続かない方は、自分に合った方法で付けていないからなのです。
トレードノートが続かない理由と対策をここでわかりやすく解説していきます。
続かない理由1.細かい詳細にこだわりすぎる
トレードノートは、もちろん詳細が細かく記録されているほど良いといえますが、あまりにも細かく書きすぎると数日でうんざりしてしまうものです。
投資家の中には細かく記録するのが好きな方もいます。詳細を記録するのが好きな方は好きなだけ書いていけます。しかし、そうでない方は、無理してすべてを記録しようとは思わないことです。記録するためだけに時間・手間がかかりすぎて、ノートを開けるのも嫌になってしまいます。
対策
トレードノートで大切なのは、どんなトレードをしたのか、自分がわかれば良いわけです。数字も大まかに四捨五入して書いてもいいのです。
例えば、「ドル円/108.22円/買い/1万ロット/6,000円の含み損」だけでも本人は十分に内容がわかりますよね。数字の記録が面倒な方は、一言「今日はドル円、含み損6000円」だけの記載でも構わないわけです。自分に合った方法で記録することが続けるコツです。
続かない理由2. テンプレート・形式にこだわりすぎる
最初から、記入する欄・項目を決めすぎてしまうと、それを毎日記入するのが面倒になってきます。日付・時間を書いて、通貨ペアを書いて・・・と記入する順番や形式にこだわりすぎることも続かない理由となりがちです。
几帳面にノートの記入方法やルールを決めておかないことです。昨日はああやって書いたけど、今日はこの辺を書いておこう、と臨機応変に内容を変えてもいいのです。
対策
トレードノートに使うテンプレートやノートは、自由自在に書き込めるものを選ぶようにしましょう。場合によっては、今日はチャートを貼り付けるだけにしておこうとか、今日はコメントのみにしておこうとか、ある意味気ままに書けるスタイルが長く続けるコツです。
続かない理由3.好きなノート・テンプレートを使っていない
トレードノートが続かない理由として、自分が好きなノート・テンプレートを使っていないことが考えられます。デザインが気に入らなかったり、使いづらかったりすると、積極的にノートを開こうとは思わなくなってくるものです。
対策
自分が好きなデザインのノートやテンプレートを選ぶことで、トレードノートを付けるモチベーションも高まります。ノートを開けるだけで、書き込みたくなるようなもの、楽しくなるようなものを選ぶことが大切です。トレードノートの媒体選びは実は重要な要素の1つなのです。
続かない理由4. 絶対に書かなければという強迫観念がストレスに
トレードノートは、投資家として成功していくために必要不可欠な重要なツールです。しかし、だからといってトレードするたびに絶対に必ず書かなければならないというわけではありません。
トレードノートを絶対に書かなければならないという強迫観念がストレスになって、余計に書きたくなくなる可能性もあります。
対策
時には、トレードしてしまって疲れて書かない時もあるでしょう。トレードノートを書かなくてもトレードはできます。できるだけ書くようにしよう、時々書くようにしよう、とラフな気持ちで始めることが、結局長く続くコツなのです。
おすすめトレードノート
それでは、最後に海外FXで成功するために、ぜひ使っていきたいおすすめトレードノートをいくつかご紹介したいと思います。
トレードノートは、
- PC入力タイプ
- 手書きタイプ
と大きく2つのタイプから選択できます。自分が続けられる、好きな方法・お気に入りのトレードノートを選ぶようにしましょう。
PC入力タイプ
PCで入力していきたい方は、エクセルのテンプレートや自由自在に書き込めるノート・メモタイプのソフトを使うことができます。
FXトレードノート エクセルテンプレート(無料)
目標の設定や、トレードの記録、メモの記入、成績表・損益計算などができるエクセルのトレードノートテンプレートです。チャートの挿入も可能で、こちら無料でダウンロードできます。
図表を挿入しながら、エクセルでトレードノートを管理したい方におすすめです。
Notebookアプリ(無料)
自由自在にノートに画像の挿入や書き込みができるNoteBookアプリで、FXトレードノートにも活用できます。PC版・モバイル版が使えます。
手書きタイプ
手書きでトレードノートを付けたい方は、Campusなどの大学ノートやダイアリータイプ、方眼紙タイプのノートが活用できます。チャートを印刷して貼り付けたり、手書きで記入したりする方法があります。
画像は入れずに、取引履歴・損益状況を記録していく方法もあります。
下記は億トレ・トレーダーのトレードノートです。かなりラフに書いてありますよね。
まとめ
トレードノートは、PDCAを基盤に作成することができます。
- Plan = FXトレード計画
- Do = トレードの実行
- Check = トレード結果の検証
- Action = どう改善すべきか
上記1~4のサイクルを繰り返すことで、トレードスキル・資産管理の向上が望めると同時に、冷静に客観的に自分のトレード手法を分析することが可能となります。
FXトレードで成功するために、投資家として成長するために、早速これからトレードノートを作成していきましょう!