スリッページとは
スリッページという用語も海外FXでは良く出てきます。ここではスリッページについて解説します。
スリッページとは
英語表記をすると「slippage」となり、日本語訳では「ずれ」を意味する用語です。スリッページともいわれますが、「すべる」と言われることもあります。
FXトレードをやったことがある方であればわかると思いますが、成行注文をした場合に注文時の価格が「1ドル=99.855円」だったものが、実際に約定された金額を見てみると「1ドル=99.856円」になっていたとずれることを意味します。
スリッページが起こる要因
銀行間市場と呼ばれるインターバンクの為替レートをFX会社は受信します。
FX会社が自社の取引システムにレートを公開します。
トレーダーがレートによって注文を実行します。
つまり、インターバンクの為替レートから実際に注文が発生するまで、さらにその注文をFX会社が発注するまでに数秒のタイムラグが発生してしまうのです。
タイムラグが発生すれば、その時間分為替レートが動くことになるため、スリッページが発生してしまうのです。
スリッページは致命的?
スリッページは、為替レートの変動幅が小さい通常時には問題はないのですが、リーマンショックなどの大規模な為替変動が起きた際には大きなずれを引き起こしてしまいます。スリッページの幅が大きければ、本来大きく儲けられた可能性があるときに注文しても、実際の約定価格が大きく変わっていて損をしてしまう可能性があるのです。
海外FXでのスリッページ
海外FXの場合、日本のFX業者とは異なり、ECNという直接売買をする方式を取っている業者や、STPという注文同士を自社の顧客同士で相殺する形の方式を取っている業者が多いのです。そのため、「スリッページがない」と宣伝している海外FX業者も多いのです。高額なトレードをする方ほど、スリッページなしの海外FX口座がおすすめと言えるのです。
コメントを残す